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今日は、部下のモチベーションを下げる、上司の7つの行動について紹介します。
理解を深めるために、下記2つの視点でブログを読み進めていっていただけると幸いです。
●部下に対して、7つの行動をしていないか
●自分が部下時代にされて嬉しかったこと・嫌だったことは何か
NG行動1:メンバーによって接する回数が異なる
皆さんは、どの部下に対しても平等に接していますか。
下記のような上司の不公平な態度は、部下のモチベーションを下げる要因になります。
●特定の部下だけを可愛がる
●たまにしか話さない部下がいる
●部下の中で、好き・嫌いがある
●反対意見を述べる部下とは、距離を置く
●馬が合わない部下とは、距離を置く
●特定の部下を必要以上に褒めたり、叱ったりする
皆さんも、「気にかけてくれる上司の前では、自然とやる気がでて、頑張ってしまった」という経験はありませんか。
人は、相手に気にかけてもらうだけで、「自分は大切にされている・期待をされている」といったプラスの感情を抱きます。
部下によって接する回数にばらつきがあるという方は、下記3つを意識するようにしましょう。
(1)相手の名前を呼ぶ
部下と会話をする際は、意識して「相手の名前」を呼ぶようにしましょう。
相手の名前を呼ぶだけで、「相手を承認している」ことになります。
くれぐれも、名前を呼び捨てにしたり、「お前」などの失礼な言い方をしないようにしましょう。
(2)挨拶プラス一言
「おはよう」・「お疲れ様」と声をかけるときには、
挨拶だけで終わらずに、プラスの一言を添えるようにしましょう。
●おはよう。朝から元気がいいね!
●おはよう。昨日は、遅くまで残業させちゃって悪かったね。
●おはよう。そのネクタイきまっているね!
●お疲れ様。熱い中、営業まわり大変だっただろう。
●お疲れ様。もう資料完成したの!仕事が早いね!
●お疲れ様。タイトなスケジュールな中、よく頑張ったね!
相手を褒める・労う言葉を添えるのがポイントです。
(3)部下の良いところに目を向ける
どんな部下にも必ず良いところがあります。
部下の長所に目を向ければ、「馬が合わない」・「苦手だ」と感じていた部下でも、親しみがわきます。
どんな部下にも関心を寄せる、相手の良いところを探す習慣を持つようにしましょう。
NG行動2:部下の失敗を必要以上に責める
部下が失敗したときに、部下のモチベーションを下げない対応ができているのは、次のうちどちらですか。
【A】どうしてそんな失敗をしたんだ!
【B】上司である私も、あなたともっとコミュニケーションをとってアドバイスをすればよかった・・・。そうできなくて、ごめんなさい。
答えは、【B】です。
【B】は、「部下の失敗は、上司の責任である」といった捉え方をしています。
また、上司が「自分も悪かった」と言うことで、部下の方は恐縮して、余計に自分の行動を反省するようになります。
それに対して、【A】は、「失敗を部下の責任」と捉えています。
また、部下としては、「責められている」といった感情を抱くので、自分を守るために言い訳を述べたり、他人のせいにする傾向があります。
つまり、失敗をしてしまった部下にも、責任はありますが、
途中で軌道修正や指導を図れなかった上司にも責任はあります。
部下が失敗をしたときには、上司として下記項目について、振り返りをおこなうようにしましょう。
●指示を出すときに、あいまいな表現・分かりづらい説明をしなかったか。
●部下に対して、進捗管理をおこなったか。
●部下が相談しやすい雰囲気をつくっていたか。
●部下の仕事は、オーバーワークになっていないか。
●仕事に取り組むのに、十分な期間を与えたか
部下と上司の両方が、自分自身を反省し、次につなげることができたら
相乗効果で、次はもっとより良い仕事ができるようになります。
部下が失敗をした時こそ、「自分自身を客観的に振り返る習慣」を持つようにしましょう。
NG行動3:部下の話を途中で遮る
部下が報告をしているときに、つい下記のような発言をしていませんか。
●で、結論は何?
●何が言いたいのか、よく分からないんだけど。
●もっと整理してから、報告してくれよ。
話を遮ることで、部下は下記のようなネガティブな感情を抱きます。
●上司は、自分の話に興味がない
●上司は、自分には話術がないと感じている
●上司の気分を損ねてしまった
●また報告をしても、ダメ出しをされそうで怖い
つまり、部下の話を遮ることは、部下を委縮させ、自信を無くさせてしまうのです。
そうならないためにも、要領を得ない話し方をする部下には、
①部下の話を最後まで聴く
②「要約」を入れる
この2点を意識して話を聴くようにしましょう。
上司が要約を入れることで、部下は、「こんな風に話をまとめればいいんだ!」という良い手本を見ることができ、徐々に言い回しを覚えていきます。
根気強く、日々の会話のなかで、部下の話し方のトレーニングを行っていきましょう。
NG行動4:ホウレンソウ(報告・連絡・相談)に対して、受け身
皆さんは、部下に対して、
●なんで報告をしないんだ!
●私に相談しないから、こういうことになるんだ!
などの発言をした経験は、ありませんか。
こういった上司の言動は、部下のモチベーションを下げる要因になります。
なぜなら、部下には、
●ホウレンソウがしづらい雰囲気をつくっているのは上司の方だ
●報告をするたびに説教をされるくらいだったら、しない方がましだ
といった部下なりの自論があるからです。
つまり、上司は、部下がホウレンソウをしやすい環境を作ってあげる事が大切です。
具体的にはどうしたらいいのでしょうか。方法は2つあります。
(1)上司の方から、ホウレンソウを働きかける
①「~の件、順調?困っていることはない?」と部下に声をかける
②部下が報告をしやすいように、上司がホウレンソウの時間やタイミングを指定する
●今日は、14時~16時までデスクにいるので、報告がある方は、その時間帯にお願いします。
●A工程まで作業が完了したら、途中報告を入れてください。
(2)ホウレンソウで部下のやる気を高める
部下をポジティブにさせる報告を、上司自ら入れるようにしましょう。
例えば、部下がプレゼン資料を作ってくれた場合、
上司であるあなたはこんな報告をいれます。
「取引先の担当者が、“分かりやすい資料だ“と褒めていたよ。」
つまり、上司が報告を入れることで、
●部下は、自分の仕事が上司にどのように役立っているのか
●会社にどのような影響を与えているのか
といったことを知ることができます。
「ホウレンソウとは、部下と上司、両方が働きかけるもの」
といった認識を持つようにしましょう。
<関連記事はこちら>
NG行動5:頑張っている部下に、「頑張れ」と声をかける
頑張っている部下に「頑張れ」と声を掛けても、
部下はプレッシャーを感じたり、「いまの頑張りでは足りないんだ」と落ち込んでしまいます。
応援や励ましの意味で言っている「頑張れ」という言葉が、
ときに部下のモチベーションを下げる要因になってしまうのです。
では、「頑張れ」を、どんな言葉に言い換えればいいのでしょうか。
3つの言い換えができます。
(1)頑張っているね!
部下の頑張りを認める言い方です。
すでに十分頑張っている部下に対して、使うといいでしょう。
(2)一緒にがんばろう!
これをコーチングの用語では、「Let’s視点」と言います。
もう少し、頑張って欲しいと思っている部下に対して使うと、角が立たずいいでしょう。
(3)いつでも相談にのるよ!
部下のなかには、頑張っているのに成果がでなくて行き詰っている部下がいます。
そんな部下に対して、使うといいでしょう。
ちょっとした言葉のニュアンスを変えるだけで、相手の受け取り方が変わります。
相手のモチベーションを上げる言葉は何か、そんなことを意識しながら言葉を選んでいくことが大切です。
NG行動6:部下の予定を考えずに、上司都合で急な仕事を振る
皆さんは、下記のような部下のモチベーションを下げる仕事の振り方をしていませんか。
①終業間際に、急ぎの仕事を振る
②急にミーティングの予定を入れる
③指示事項が、二転三転する
①~③の仕事の振り方は、部下の予定や計画を乱す要因になります。
下記3点に注意して、仕事を頼むようにしましょう。
●急ぎの仕事は、週の初めに、遅くてもその日の朝に頼む
●ミーティングをやるときには、事前に日時を決めてから行う
●部下に指示した内容を記録し、指示事項を一貫させる
また、部下に仕事を頼む際のちょっとした裏技を紹介します。
部下に用事があるときのベストな呼び方は、次の内どちらだと思いますか。
【A】上司が、部下のデスクに行く
【B】部下を、上司のデスクに呼びつける
答えは、【A】です。
「上司が部下のデスクに行く」メリットは3つあります。
(1)「大切に扱ってもらっている」といった印象を部下に与えることができます。
(2)部下が、上司と話をしやすくなる。
特に、上司の席に行くと緊張してしまうという部下の場合は、
自分のテリトリーであるマイデスクに上司が来てくれるだけで、
上司と話がしやすくなります。
(3)上司が部下の仕事を垣間見れる
部下のデスクに行くことによって、
部下がいま取り組んでいる仕事の状況や、
机の乱雑状況から、仕事の忙しさを測ることができます。
部下のモチベーションを上げるためには、
時折「部下のデスクに上司自ら出向く」といったことを実践してみましょう。
NG行動7:自分の物差しで部下を評価する
自分の物差しで部下を評価すると、部下の個性ややる気を奪う恐れがあります。
皆さんは、下記項目のうち、何個あてはまりますか。
①「なんでこんな簡単なこともできないんだ」と部下に対して思うことがある
②自分と似たタイプの部下は、どこをどう刺激するとやる気に繋がるか把握しているが、
自分の正反対の部下は、正直扱いに困る。
②「部下とはこうあるべきだ!」という理想や期待を持っている。
〇がついた方は、部下に対する3つの考え方を持つと、どんな部下でも柔軟に受け入れられるようになります。
よかったら参考にしてください。
①キャリアや性格も違う部下は、自分ができることが出来なくて当然。
②自分と似たタイプではないからこそ、お互いの長所や短所を補える。
③「部下とはこうあるべきだ」という先入観や決めつけを持たず、まっさらな状態で相手を見る。
まとめ
以上今日は、部下のモチベーションを下げる、上司の7つの行動について紹介しました。
NG行動1:メンバーによって接する回数が異なる
(1)相手の名前を呼ぶ
(2)挨拶プラス一言
(3)部下の良いところに目を向ける
NG行動2:部下の失敗を必要以上に責める
(1)「部下の失敗は、上司の責任である」といった捉え方をする
NG行動3:部下の話を途中で遮る
①部下の話を最後まで聴く
②「要約」を入れる
この2点を意識する
NG行動4:ホウレンソウ(報告・連絡・相談)に対して、受け身
(1)上司の方から、ホウレンソウを働きかける
(2)ホウレンソウで部下のやる気を高める
NG行動5:頑張っている部下に、「頑張れ」と声をかける
「頑張れ」を3つの言葉に言い換える
●頑張っているね!
●一緒に頑張ろう!
●いつでも相談にのるよ!
NG行動6:部下の予定を考えずに、上司都合で急な仕事を振る
●急ぎの仕事は、週の初めに、遅くてもその日の朝に頼む
●ミーティングをやるときには、事前に日時を決めてから行う
●部下に指示した内容を記録し、指示事項を一貫させる
NG行動7:自分の物差しで部下を評価する
部下に対する3つの考え方を持つ
①キャリアや性格も違う部下は、自分ができることが出来なくて当然。
②自分と似たタイプではないからこそ、お互いの長所や短所を補える。
③「部下とはこうあるべきだ」という先入観や決めつけを持たず、まっさらな状態で相手を見る。
どれか一つでも実践していただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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