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皆さんは、仕事に対して優先順位をつけることができていますか。
仕事の優先順位を考えるときには、「緊急度」と「重要度」を基に考えなさい!
と多くのビジネスパーソンが、そう教わってきたのではないでしょうか。
今日は、「緊急度」と「重要度」以外の方法で、
仕事の優先順位を考えるやり方を3つ紹介していきます。
●時間を有効に使う
●仕事の進め方を工夫する
●仕事の生産性を向上させる
ための一助となれば幸いです。
1.パレートの法則
まず、最初に紹介するのは、パレートの法則です。
パレートの法則とは、19世紀のイタリアの社会経済学者パレートが、
「一国の富の8割を、その国の上位2割の資産家が保有している」と定義しました。
このパレートの法則は、仕事の優先順位を考える上でも、活用する事ができます。
それは、どういうことかというと・・・、
自分が抱えている全ての仕事をリストアップする。
そのうちの重要な仕事の上位2割をやるだけで、
8割の仕事が達成できる。
というものです。
皆さんも騙されたと思って、
まずは自分の抱えている仕事を、全てリストアップしてみてください。
あなたにとって、重要な仕事の上位2割とは、何ですか。
2.「6つの仕事」に分けて、優先順位を考える
これから紹介する2つ目の方法は、
仕事を6つに分類し、それを基に仕事の優先順位を考えるやり方です。
仕事は、大きくわけると下記の2つに分類されます。
●事前に分かっている仕事
●突発の仕事(上司・顧客からの新たな仕事の依頼、クレーム応対etc…)
これを、更に細分化したものが、下記の6つの仕事です。
事前に分かっている仕事で、
(1)急ぎの仕事
(2)時間があるときにやる仕事
(3)他人に任せてもOKな仕事
突発の仕事で、
(4)急ぎの仕事
(5)時間があるときにやる仕事
(6)他人に任せてもOKな仕事
皆さんも、今抱えている自分の仕事を、6つに分類してみましょう。
6つの仕事の場合、優先順位を考える上で押さえるべきポイントは、3つあります。
ではさっそく見ていきましょう。
ポイント1:生産性向上のカギとなる仕事を理解する
それでは、皆さんに質問です。
仕事の生産性を上げるには、先ほどの(1)~(6)の仕事のうち、
どの仕事に注力して取り組んでくべきだと思いますか。
2つ選択してください。
答えは、
(2)事前に分かっている仕事で、時間があるときにやる仕事
(5)突発の仕事で、時間があるときにやる仕事
の2つです。
「時間があるときにやる仕事」を、余裕を持って、前倒しで片づけることで、
「急ぎの仕事」を軽減していけます。
なぜなら、「時間があるときにやる仕事」を先送りにすると、
それはいずれ、「急ぎの仕事」へと変わってしまうからです。
皆さんも、「急ぎの仕事」だけではなく、
「時間があるときにやる仕事」を早めに片づける習慣を持ちましょう。
ポイント2:「他人に任せてもOKな仕事」は、思い切って手放す
仕事量が多すぎて仕事が終わらないという人は、
自分の抱えている仕事の中で、「他人に任せてもOKな仕事」がないかを確認しましょう。
例えば、こんなケースがあったとします。
あなたは、新商品のコンセプトの立案を任されました。
しかし、仕事が忙しく、全部を一人でやっている時間がありません。
次の内、どの仕事であれば部下に任せても問題がないでしょうか。
【A】:他社事例、市場動向のデータ収集と分析
【B】:商品コンセプトを考える
【C】:コンセプトを企画書にまとめる
答えは、【A】です。
いつまでに、どんなデータを集めて、どのように分析をすればいいのかを
具体的に指示すれば、部下でも十分に対応する事ができます。
「あなたしかできない仕事」「あなたが本来集中するべき仕事」は何かを考えて、仕事をする。
「他人に任せてもOKな仕事」は、思い切って手放すことが大切です。
ポイント3:仕事の中断は、生産性を下げる
まずは、下記の例題について考えてみましょう。
【例題】
事前に分かっていない、「突発の仕事」が発生しました。上司から、新たな仕事を頼まれたとします。
このとき、生産性が高い仕事の進め方をしているのは、次の内どちらでしょうか。
【A】仕事の緊急度に関わらず、今やっている仕事を中断して、すぐに取り掛かる
【B】緊急でない場合は、自分がやっている仕事が一段落ついた段階で、取り掛かる
この場合、【B】が適切です。
コマ切れではなく、ある程度のまとまりで仕事を進めた方が、生産性が高まります。
仕事を中断する・仕事の切り替えを頻繁におこなう事で、そのぶんタイムロスが発生します。
具体的には、別の仕事をやろうとすると、これまでの仕事のファイルを片づけて、
新たにやる仕事の準備を整えなければなりません。また、頭の切り替えも必要になってきます。
上司や取引先から、新たな仕事を頼まれたとしても、
緊急の仕事でない限り、自分の今やっている仕事をきりのいい所まで進めましょう。
突然の仕事にも、「急ぎの仕事」「時間があるときにやる仕事」「他人に任せてもOKな仕事」の3つがあることを理解した上で、仕事を進めていく事が大切です。
以上、6つの仕事に分類した際の、留意すべきポイントを3つ紹介しました。
3.「他人依存度の高い仕事」を優先する
最後に紹介する方法は、
「他人への依存度」を基に、仕事の優先順位を考えるやり方です。
では、さっそく例題を見ていきましょう。
次の3つの仕事のうち、まず最初に取り組むべき優先度の高い仕事は、どれでしょうか。
【例題】
(1)売上の集計作業をするために、Aさんから営業部の売上データを貰う
(2)上司に頼まれていた、B社の案件を整理する
(3)プレゼン資料の作成
答えは、(1)です。
その理由をこれから、解説していきます。
仕事は「他人への依存度」をもとに、下記3つに分類する事ができます。
(1)他人への依頼が必要な仕事
(2)自分が、他人から依頼された仕事
(3)自分だけで完結できる仕事
この場合、仕事の優先度は(1)が最も高く、
(3)に行くにしたがって低くなります。
では、なぜそうなるのでしょうか。
(1)他人への依頼が必要な仕事
先ほどの例題のように、他人への依頼が必要な仕事は、
相手にお願いをしないことには、何も始まりません。
相手の都合も考慮して、早めに依頼をする必要があります。
なぜなら、仕事を依頼する相手が、いつも席にいるとは限らないからです。
会議、外出、出張等の予定が入っていて、相手が掴らない場合もあります。
依頼を先延ばしにするのではなく、依頼の必要性があると分かった時点で
早急に声を掛けることが大切です。
(2)自分が、他人から依頼された仕事
他人から依頼された仕事の期限を守らなかった場合、
相手にどんな迷惑をかけると思いますか。
●相手を待たせることになる
●相手の仕事が進まない
といった、タイムロスが発生します。
仕事は、チームプレイです。
相手が当初の計画通りに、スムーズに仕事ができるよう、
依頼されたら、その期限をしっかりと守るのが社会人としてのマナーです。
自分が原因で、相手の仕事の予定や計画を乱さないようにしましょう。
また、普段の自分のおこないというのは、めぐり巡って自分にも返ってくるものです。
すぐに返事をくれる人には、相手もそれにこたえようとします。
逆に、期限を守ってくれない人には、相手もそれなりの対応をします。
「いつでも期限を守る人」でありましょう。
(3)自分だけで完結できる仕事
自分だけで完結できる仕事は、自分でペース配分が出来る分、
「まだ、時間がある」「もうちょっと後で、やればいいや」等の
甘えが生じます。
それを防ぐ為には、「開始日」と「〆切日」を自分の中で、しっかりと設けることが大切です。
「開始日」と「〆切日」の設定方法については、下記ブログの第3章を参照にしてください。
以上、他人への依存度を基にした、仕事の優先順位の付け方を紹介しました。
実際には、納期などによって、仕事の優先順位が前後することもあるかと思います。
仕事の優先順位を考える上で、「他人への依存度」を基にするやり方もあるという事を、方法の一つとして押さえて頂ければ幸いです。
まとめ
今日は、仕事の優先順位の付け方を下記3つを使って紹介しました。
1.パレートの法則
2.「6つの仕事」に分けて、優先順位を考える
3.「他人依存度の高い仕事」を優先する
どれか一つでも実践していただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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