部下のやる気を下げない叱り方

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部下に対して「叱る」とき、皆さんはどんな事を心がけていますか?

今日は、「部下のやる気を下げない叱り方」を5つ紹介します。

 

●ほめたいけど、ついつい叱ることの方が多くなってしまう

●嫌われるのを恐れて、部下を叱れない

●部下への叱り方が分からない

そんな上司の方の一助として、参考にしていただければ幸いです。

 

1.「もっと」ではなく「更に」を使う

下記の叱り方のうち、感じが良く、相手のモチベーションを下げないのはどちらですか。

 

【A】もっと工夫の仕様があるだろうが!

【B】更に工夫してみたら、もっと良い物ができるんじゃないか。

 

 

 

 

答えは、もちろん【B】です。

 

【A】のように「もっと~しろ!」と言われると、部下は「今の自分を否定された」「現状が上手くいっていないと思われている」「上司から評価されていない」といったマイナスの感情を抱きます。

 

一方【B】のように、「更に~すると良くなるんじゃないか」と言われると、「今の自分がやっていることを認めつつも、上司が自分の為にアドバイスをしてくれた」と受け止めます。

 

両者とも、伝えたい内容は同じです。

しかし、伝え方が違うだけで、相手の受け止め方が変わります。

「相手に~して欲しい」と伝えるときには、「もっと」ではなく「更に」と言うようにしましょう。

 

2.「なんで」ではなく「どうしたら」を使う

下記の叱り方のうち、感じが良く、相手のモチベーションを下げないのはどちらですか。

 

【A】なんでそんな単純なミスをしたんだ!

【B】どうしたらミスをしないようになると思う?

 

 

 

 

 

答えは、もちろん【B】です。

 

【A】は、ミスをした人を責めています。

その一方【B】は、「ミスをしない為に今後どうしたらいいか」という解決策(事柄)に焦点を当てています。

 

【A】の言い方をされた場合、部下は反省はするでしょうが、「自分の何が悪かったのか」、「今後どうしたらいいのか」が見えません。

 

叱るときには、「人」よりも「事柄」に焦点をあてましょう。

 

また、起こってしまった「過去」よりも、「未来」に焦点を当てて、

「二度と同じミスを繰り返さない」ためにはどうしたらいいかということについて、上司と部下で話し合うことが大切です。

 

3.サンドイッチ話法

「部下を叱るのは気が引ける」、「叱ったら部下との関係が気まずくなるのではないか」と叱ることを躊躇してしまう方に、おすすめの叱り方を紹介します。

 

それは、サンドイッチ話法です。

 

サンドイット話法とは、「叱りたいこと」の前後に「プラスの言葉」を添えます。

 

詳しくは、

「承認の言葉 → 叱りたいこと → 将来への期待」

といった順に話を進めていきます。

 

それでは、サンドイッチ話法の事例を見てみましょう。

 

 

上司:毎日、遅くまでお疲れ様。(承認の言葉)

 

田中さんが離席している間に、「急ぎの見積り書がまだ上がってきてない!」とA社から少し怒り気味の電話があったよ。A社の案件はどうなっているの?(叱りたいこと)

 

部下:すみません。ちょうど今から送る所だったんです・・・。

 

上司:そうだったんだね。期限遵守は必須だけど、今回みたいに遅れる場合は、せめてA社に一報を入れておくべきだよね。(叱りたいこと)

 

部下:すみません。以後気をつけます。

 

上司:田中さんは、既存のお客様からの信頼も厚いし、

A社に対しても今回の件を挽回して、いい仕事ができると期待しているよ!(将来への期待)

 

 

いきなり叱られるよりも、上記の例題のように前後にプラスの言葉があれば、言われた相手も素直に受け止め易くなります。

 

人はときに、一方的に叱られると、「何でそこまで言われなきゃいけないんだろう・・・」「私の大変さも分からないで・・・」等、叱ってきた相手に敵意や抵抗をおぼえることがあります。

 

せっかく叱っても、その後に部下のやる気が下がり、普段のパフォ―マンスを発揮できなくなるのでは意味がありません。

 

相手を不快にさせずに「叱る」手法として、サンドイッチ話法は有効です。

ぜひ、部下との関係が気まずくなることを恐れて叱れないという方は、サンドイッチ話法から始めてみてください。

 

4.理由を添える

次の叱り方のうち、「自分の行動を心から改めよう」と思うのはどちらですか。

 

【A】書類の誤字脱字には、十分気をつけてくれよ!

【B】誤字脱字があると、書類を受け取った相手に「しっかりしていない会社だ」「ミスの多い会社だ」と思われてしまう恐れがあるんだ。「会社の信頼」に繋がるから、誤字脱字には十分気をつけて欲しいんだ。。

 

 

 

 

答えは、もちろん【B】です。

【A】は、「~しろ!」とただの注意で終わっていますが、【B】には「理由」が添えられています。

 

叱るときには、「何故それがいけないのか」という理由を添えましょう。

人は納得したり、腹落ちしないと、自分の行動を変えようとしません。

叱るときにも、「論理的」に「部下に確かにそうだ」と思わせることが大切です。

 

5.言葉のキャッチボールで伝える

下記のうち、気づきが多く、相手のモチベーションを下げない叱り方は、どちらですか。

 

【A】

上司:君は、商品や業界に関する勉強が足りないんじゃないか!

今回は、私が同席していたから良かったものの、怖くて君一人に商談は任せられないよ!まったく!

 

【B】

上司:今日の商談はどうだった?

 

部下:いやー、初めてだったので緊張してしまいました。

 

上司:私も初めての頃は、緊張したものだよ。

伝えたいことの半分も伝えられずに、自分がもどかしく感じたよ。

 

部下:えっつ、主任にもそんな時代があったんですが!

先ほどの商談は、主任にフォローしてもらいっぱなしで、本当に申し訳なかったです。

もっと商品や業界のことを、勉強していかなくてはならないと感じました。

 

上司:ところで、商品や業界知識に関しては、どうやって勉強しているの?

 

部下:カタログを読んだり、業界誌に目を通したりはしているんですけど・・・、

いまいち勉強の仕方が分からなくて・・・。

 

上司:そうか。今度、現地工場に視察に行くんだけど、よかったら君も同行しないか。

商品について学ぶ、いい機会になると思うんだ。

 

部下:えっ、いいんですか。是非ご一緒したいです。ありがとうございます。

 

 

気づきが多く、相手のモチベーションを下げない叱り方をしているのは、

【B】です。

 

【B】は、部下に質問を投げかけることによって、部下自身に「何が足りなかったのか」「今後どうするべきなのか」を自発的に気づかせています。

また、上司の方は、今の部下に足りていない事に対して、「何を補い・何をアドバイスするべきか」を瞬時に考え、その場で策を講じています。

 

その一方【A】は、「君には、商談は任せられないよ」といったレッテルを貼るだけで、

「できるようにするにはどうしたらいいか」という考えが、欠如してしまっています。

 

【A】のように上司が一方的に叱るだけでは、

部下の課題や問題の本質を、突き詰めることはできません。

 

叱るときも、「言葉のキャッチボール」。

これが大切です。

 

質問するからこそ、部下の問題点・課題が分かります。

質問するからこそ、部下への適切なアドバイスができます。

 

叱る時こそ冷静になって、「言葉のキャッチボール」を心がけましょう。

 

 

今日は、「部下のやる気を下げない叱り方」5つを紹介しました。

 

1.「もっと」ではなく「更に」を使う

2.「なんで」ではなく「どうしたら」を使う

3.サンドイッチ話法

4.理由を添える

5.言葉のキャッチボールで伝える

 

どれか一つでも、実践していただけると嬉しいです。

 

また、最後に2つ「叱る」ときのポイントを紹介します。

 

1つ目:叱るときのポイント=「かりてきたねこ」

叱るときの留意点は、7つあります。

それぞれの頭文字をとって「かりてきたねこ」で覚えていただけると幸いです。

 

【か】:感情的にならない

【り】:理由を話す

【て】:手短に(くどくど言わない)

【き】:キャラクターに触れない(人格を否定しない)

【た】:他人と比較しない

【ね】:根に持たない

【こ】:個別に叱る(人前で叱らない)

 

出典:「折れやすい部下の叱り方」(日本経済新聞出版社 渡部 卓・著)

 

2つ目:「叱る」と「ほめる」の割合

部下のやる気を高めるには、「ほめる」と「叱る」のバランスはどれが最適だと思いますか?

 

【A】ほめる:叱る=5:5

【B】ほめる:叱る=8:2

 

 

 

 

答えは、【B】です。

叱られた時の感情は、ほめられた時よりも3倍の感情を残します。

ほめられた感情を多く残すには、Bが正解です。

 

「叱る」ことは、部下を育てる上でときに大切です。

 

しかし、「ほめる」と「叱る」をバランスよくおこなわないと、部下のやる気を下げてしまう恐れがあります。

 

●「ほめる」と「叱る」の割合は、

ほめる:叱る=8:2。

 

●「叱る」のは、部下との信頼関係が築けてから。

 

この2つを心に留めて、叱るだけではなく、部下を「ほめる」・「承認する」といったことも大切にしていっていただけると幸いです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

皆さんにとって、部下育成の一助となれば幸いです。

 

 

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