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今日は、怒ることのメリットとデメリットについて紹介します。
怒りの感情の両面を知ると、目的や状況、自分の感情に合わせて、
臨機応変に「怒る・怒らない」の“正しい選択”ができるようになります。
●怒りの感情と上手に向き合いたい
●怒りの感情をプラスに変えていきたい
と考えている方の一助になれば幸いです。
■怒ることのメリット
1.怒りは、頑張るエネルギーになる
皆さんは、相手から言われた悔しい一言が、
頑張るきっかけや原動力になった経験はありませんか。
怒りの感情は、ときに「やる気」や「情熱」に繋がります。
負けず嫌いな人、ハングリー精神のある人ほど、
怒りの感情を「頑張るエネルギー」に変えやすいといった傾向があります。
2.怒りの感情に隠れた「自分の本当の気持ち・欲求」に気づくことができる
怒りは、「二次感情」です。
怒りの感情は、
●辛い
●寂しい
●不安
●苦しい
●悲しい
●疲れた
などの一次感情が、我慢の限界になることで起こります。
怒るときには、必ず理由があります。
怒っているときには、下記のような「本当の気持ち」が隠れています。
●誰も私の大変さ・辛さを分かってくれない
●~に疲れた
●相談できる相手がいなくて悲しい
●~に困っている、もう我慢の限界!
Etc・・・・
つまり、怒るという行為は、自分からのSOSでもあります。
怒ってカッとなったときには、下記について自問自答してみましょう。
●自分は何に対して、無理をしているのか
●何に対して、不満があるのか
●自分の本来わかって欲しい「本当の気持ち」とは何なのか
そうすることで、怒りの感情に隠れた自分の本当の気持ちや欲求に気づくことができます。
3.怒りの感情を長い間引きずらない
皆さんも、こんな経験はありませんか。
●相手に言われたひどい一言が、頭から離れない
●何年も前のことなのに、思い出して腹が立つときがある
このような状況は、一般的に「怒りたいのに、怒ることを我慢してしまったこと」で起こります。
つまり、怒りの感情を上手に吐き出せる人は、嫌な事・辛い事があっても、
怒りの感情をその場ですぐに解消しているので、長い間引きずることがありません。
なので、
●あの時、ああ言えば良かった
●あの時、もっと自分の気持ちに正直になれば良かった
と後悔をせずに済みます。
以上、怒ることの3つのメリットについて紹介しました。
■怒る際の留意点
ただし、いくらメリットがあるからといって、いつでも怒っていい訳ではありません。
「怒ってもいいタイミング」というものがあります。
それは、次の内どれでしょうか。
【A】相手との信頼関係が築けているとき
【B】自分の方が立場が「上」のとき(例:年齢が上、役職が上、キャリアが上、等)
答えは、【A】です。
相手との信頼関係が築けて始めて、怒るようにしましょう。
信頼関係が築けていない段階で怒ってしまうと、人間関係に亀裂が入ったり、相手が反発をしたり、怒った本人も自己嫌悪に陥る場合があります。
また、怒るという行為は、
●相手のために「愛情」を持って怒っているのか
●自分本位で怒っているのか
を相手や周囲も見極めているものです。
人や会社を思う気持ちが垣間見えれば、怒るという行為は「愛情」の一種になります。
自分のエゴではなく、誰かのためを思って怒れる人は、人望が厚く、周囲から信頼されます。
怒る時には、
●タイミング
●根底に愛情があるかどうか
そんなことも意識して心がけるようにしましょう。
■怒ることのデメリット
では、これからは怒ることのデメリットを3つ紹介します。
1.腹の立つ相手のために時間を費やすのはもったいない
例えば、会社で上司に嫌味を言われたとします。
このとき、時間を有効に使えているのは、どちらのタイプの人だと思いますか。
【A】帰宅後も、上司から言われたひどい一言を思い出しながら、ずっとイライラして過ごす。
【B】帰宅後は、好きな番組を観たり、好きなことをして楽しく過ごす。
時間を有効に使えているのは、【B】です。
嫌な事があっても、気持ちを切り替えて、「楽しむ時には、楽しむ!」といったことが出来ています。
一方【A】は、帰宅後も怒りの感情を引きずって、
せっかくのプライベートな時間を楽しむことができていません。
限りある時間を大切にしたいと思うなら、怒りの感情を引きずるよりも、
気の合う友人に会ったり、自分の好きな事をして楽しく過ごした方が、時間を有効に使うことができます。
これ以上、理不尽な相手のために、あなたの貴重な時間を使うのは辞めましょう。
怒りの感情を引きずらないことが大切です。
2.メンタル不調、体調不良を引き起こす
いつもイライラしている人は、落ち込んだり、やる気をなくすだけではなく、ひどい時には、不眠やうつ、胃潰瘍、高血圧などの病気になることがあります。
「はらわたが煮えくり返る」という言葉があるように、激怒すると、内臓に悪影響を及ぼす場合があります。
その一方、笑いには免疫力を高める効果があります。
また、「笑う門には福来たる」なんていうことわざもあります。
怒ってイライラ過ごすよりも、毎日を笑って楽しく過ごしていた方が、
心も身体も健康的に過ごすことができます。
些細なことでイライラしてしまうという人は、
●家族と楽しい時間を過ごす
●気の合う友人に会う
●自分の好きなことに没頭する
など、極力「笑う」時間を増やすようにしましょう。
3.冷静な判断ができなくなり、怒ったことを後で後悔してしまう
怒っているときには、冷静な判断ができなくなったり、言わなくてもいいことまで言って、相手を傷つけることがあります。
時間をあけて冷静に考えると、
●何であんなことで、イライラしてしまったんだろう
●何であんなひどいことを言ってしまったんだろう
と後悔するものです。
「冷静な判断をする」・「怒ったことを後で後悔しない」ためにも、
下記の4つの裏技を覚えておくようにしましょう。
(1)タイムアウト
怒って、感情的になっているときには、タイムアウト(一時中断)の時間をとるようにしましょう。
●その件については、また30分後に話そう
●その件については、後日じっくり話そう
と時間をあけてから話し合うことで、冷静な判断ができます。
(2)10カウント
怒りの感情が込み上げてきたら、心のなかで「1、2、3・・・」と10カウント数をかぞえるようにしましょう。
衝撃的な怒りも、10秒もあればクールダウンします。
ついカッとなって暴言を吐いてしまう人は、10カウント間をあけてから話すようにしましょう。
(3)深呼吸をする
深呼吸をすることで、副交感神経(=心をリラックスさせる自律神経)の働きが高まり、気持ちが落ち着きます。
「4秒吸って、8秒吐く」
息を吐く時間を長くすると、よりリラックスできます。
(4)気持ちが落ち着く言葉を唱える
怒ってカッとなったときには、下記のような「気持ちを落ち着かせる言葉」を心の中で唱えるようにしましょう。
●誰にでも、失敗はある
●なんとかなる
●大丈夫、大丈夫
●たいしたことはない
Etc…
なかには、「愛犬の名前」や「大切な人の名前」を唱える人もいます
いざという時に使えるように、気持ちを落ち着かせる言葉を、普段から用意しておくようにしましょう。
■まとめ
以上今日は、怒ることのメリットとデメリットについて紹介しました。
怒ることのメリット
1.怒りは、頑張るエネルギーになる
2.怒りの感情に隠れた「自分の本当の気持ち・欲求」に気づくことができる
3.怒りの感情を長い間引きずらない
怒ることのデメリット
1.腹の立つ相手のために時間を費やすのはもったいない
2.メンタル不調、体調不良を引き起こす
3.冷静な判断ができなくなり、怒ったことを後で後悔してしまう
どれか一つでも参考にしていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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