4Stepでできる「アイデア会議の進め方」

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今日は、4Stepでできる「アイデア会議の進め方」について紹介していきます。

 

意見を言う人が偏る

会議中は本音がでず、終わってから意見が出てくる

など、会議のお悩みを持っている方の一助になれば幸いです。

 

Step1:事前準備

①メンバー選び

メンバー選びは、とても重要です。

 

なぜなら、参加メンバーを誰にするかで、

アイデアの選択肢が広がるか

それとも、凝り固まったアイデアしかでないのか

が決まってしまうからです。

 

では、アイデア会議に参加するメンバーはどのようにして選べばいいのでしょうか。

次のうち適切だと思うのはどれですか。(複数回答可)

 

【A】同じ部署のメンバーに限定する

【B】他部署や外部関係者を交える

【C】趣味思考に差があるメンバーを集める

【D】若手からベテラン社員まで、幅広い年齢層の人に参加してもらう

【E】お客様の声を反映するために、消費者やお取引先の方に参加してもらう

 

 

 

 

答えは、【B】【C】【D】【E】です。

アイデア会議では、バリエーション豊かなメンバーを集めることが大切です。

色々なタイプの人材を集めることで、出てくるアイデアの幅が広がります。

 

【A】のように「同じ部署のメンバー」だけでアイデア会議を行っている場合には、

他部署の人にも参加してもらうなど、

できる所から改善を図るといいでしょう。

 

 

■上司をいれるタイミング

 

決裁権限を持っている上司が、アイデア会議に参加すると

委縮してしまう

上司の意向に従ってしまう

といったマイナスの要素が働きます。

 

決裁権限を持っている上司の方には、

アイデアが沢山でてきて、アイデアを最終的に選ぶタイミングで

参加してもらうといいでしょう。

 

 

なぜなら、アイデアを出す段階から上司がいると、

こんなのは非現実的だ

コストがかかってしょうがない

など、アイデアのダメ出し大会になって意見が出ない恐れがあるからです。

 

 

②何を考えてもらうかを明確にする

アイデアのテーマを、参加メンバーに事前に分かりやすく伝えるようにしましょう。

 

例えば、次のうちテーマの事前説明として、適切だと思うのはどれですか。

 

【A】なんでもいいから、3年後の収益基盤をつくれるような商品を考えてきてくれ。

【B】20代後半のOLを対象にした自己啓発講座を考えてきてくれ。

 

 

 

 

答えは、【B】です。

【A】のように「なんでもいいから」と言われると参加メンバーは回答に困ってしまいます。

 

その一方、【B】のように

誰を対象にした、どんなサービスを考えるのか」を明確にするとアイデアを考えやすくなります。

 

アイデア出しのテーマは、抽象的にしないというのがポイントです。

 

 

③情報収集

参加メンバーには、アイデア会議のテーマに沿って、事前に情報取集をしてもらうようにしましょう。

 

情報収集のやり方には、主に下記の3つがあります。

 

(1)デスクリサーチ

文献・資料・インターネットから情報を集める。

 

(2)定量調査

アンケート調査で情報を数値化し、全体を把握する。

 

(3)定性調査

■インタビュー調査

顧客ターゲットにインタビューをする。

■観察調査

現地に行って自分の足で情報をつかむ。

 

 

情報収集ができたら、

①事実

②解釈

③アイデア

の3要素に情報を整理します。

 

そうすることで、知り得た情報から、アイデアを生み出しやすくなります。

 

 

Step2:会議前のアイスブレイク

アイデア会議の参加メンバーに、他部署の人や外部関係者などが含まれている場合は、

会議を始める前に、アイスブレイクを入れるといいでしょう。

 

アイスブレイクとは、コミュニケーションがとりやすいように、

本題に入る前に簡単なゲームや自己紹介をすることを指します。

 

今回は、おすすめのアイスブレイクを2つ紹介します。

 

①口に二画ゲーム

【やり方】

チームで、「口」という字に二画足してできる漢字を考えてもらいます。

1番多く考えられたチームが優勝です。

 

【ゲームの効果】

他者の何気ない一言から、着想を得られるトレーニングになります。

 

②逆さじゃんけん

【やり方】

じゃんけんにあえて負けるゲームです。

例えば、先攻の人が「グー」をだしたら、後攻の人は「チョキ」を出します。

 

 

【ゲームの効果】

●固定概念(=「じゃんけんは勝つもの」という考え)を取り除くのは難しい

といったことを、身を持って体験してもらうことができます。

 

以上2つのアイスブレイクを紹介しました。

 

アイスブレイクでは、「アイデア会議に対してどんな姿勢で臨んで欲しいのか

といった意図や目的が伝わるゲームを選ぶことが大切です。

 

 

Step3:アイデアを出す

アイスブレイクで場の雰囲気が和んだら、早速アイデア会議のスタートです。

 

アイデア会議では、「沢山のアイデアを出すこと」が大切です

アイデアの質と量は、比例する」と言われています。

 

 

では、アイデアを沢山だすためには、

どのような会議のルールを設けたらいいのでしょうか。

 

■アイデアを沢山だす上での7つのルール

ルール①:アイデアを持ち寄る

アイデアを事前に考えて、各人が持ち寄るようにしましょう。

参加人数にもよりますが、1人10案ほど考えてくるといいでしょう。

 

事前に考えたアイデアは、「1案1枚」の原則で、紙に書き出します。

紙に書き出す際の留意点は、下記の通りです。

 

ラフ案なので作り込みすぎない。

タイトル1行 / 補足説明0~3行」でOKです。

 

 

ルール②:ブレストの4原則を守る

【ブレストとは】

ブレストとは、「ブレーンストーミング(Brainstorming)」の略で、

アレックス・F・オズボーン氏によって考案された、

一つのテーマに対して、複数の人が、自由に意見を出し合う会議手法のことを言います。

 

ブレストの生みの親、アレックス・F・オズボーン氏は、

アイデア会議において、下記4つのルールを守るべきだと述べています。

 

■ブレストの4原則

(1)自由奔放

突飛なアイデアを大いに奨励する。

 

(2)批判厳禁

アイデアを出している段階では、アイデアの良し悪しについて議論しない。

 

(3)質より量

良いアイデアを出すことよりも、

沢山のアイデアを出すことに集中する。

 

(4)便乗歓迎

他者のアイデアに便乗し、みんなでアイデアを膨らませる。

別々のアイデアをくっつけたり、一部を変化させることで、アイデアに磨きをかけていく。

 

 

ブレストの4原則は、アイデア会議の基本ルールになります。

会議が始まる前に、メンバー全員と共有しておくといいでしょう。

 

 

ルール③:発言と発言者を切り離す

アイデア会議では、誰が提案したかではなく、

アイデアの内容そのものを重視することが大切です。

 

しかし、実際は

上司と真逆のアイデアは言いづらいものです。

 

では、こんな状況を打破するには一体どうしたらいいのでしょうか。

 

おすすめは、事前に考えてきた各人のアイデアを、

机に一斉に並べてしまうというやり方です。

そうすると、メンバー全員のアイデアが一緒くたに混ざるので、

誰のアイデアか分からなくなります。

 

筆跡で誰が書いたかばれたくないという人は、

手書きではなく、word、Excel、PowerPointを使うといいでしょう。

 

気になったアイデアについては、

「これ誰が考えてきたの?内容を教えてー」と声をかけて、

発案者に説明をしてもらいます。

 

そして、先ほど紹介した「便乗歓迎」のルールにのっとりながら、

皆でアイデアに磨きをかけていきます。

 

このようにやり方を工夫すれば、

目上の人に気を使って、会議で遠慮することがなくなります。

 

 

ルール④:自信がなくても出す

自信がないアイデアは、提案しづらいものです。

 

しかし、アイデア会議では、「自信のないアイデア」も発表するようにしましょう。

 

それはなぜか。

理由は、2つあります。

 

 

理由その1他者評価と自己評価は違う

 

「自分がいまいちだ」と感じているアイデアも、

他者から見たらGoodアイデアかもしれません。

 

自分の評価と、他者の評価は必ずしもイコールではないことを

認識しておくことが大切です。

 

 

理由その2他人のインスピレーションを誘発する可能性を秘めている

 

自信のないアイデアであっても、それが起爆剤になって

メンバーに新たなアイデアのヒントを与えるかもしれません。

 

「自分のアイデアで、よくここまでアイデアを広げてくれたなー」という展開も予想されますので、自信のないアイデアであっても自信を持って発表しましょう。

 

 

ルール⑤:「被っていますが」「似ていますが」は禁句

自分のアイデアを述べるときに、

「〇〇さんと被っていますが」「似ていますが」と言う必要はありません。

 

自分のアイデアは、自信をもって堂々と言うようにしましょう。

 

それはなぜか。

ちょっとの違いは、別のアイデアになるからです。

 

例えば、次のアイデアのうち、同じアイデアはありますか。

 

【A】CAが教える英語勉強法

【B】CAが教えるTOEIC800点勉強法

【C】CAが教える日常英会話

 

 

 

 

答えは、

【A~C】全てが、別のアイデアです。

 

1カ所でも違えば、別のアイデアになります。

自分のアイデアに自信をもちましょう。

 

 

ルール⑥:アイデアを発展・膨らませるときには、「分解」「具体化」「一部変更」を駆使する

アイデアを発展・膨らませるときには、

分解

具体化

一部変更

の3つを使うようにしましょう。

 

では、例を使って説明していきます。

 

~「分解」~

おすすめのスイーツ店特集」というアイデアを分解すると・・・

 

おすすめのスイーツ店特集【東京編】

おすすめのスイーツ特集【神奈川編】

などエリアで分解することができます。

 

それ以外にも、

おすすめのスイーツ特集【ケーキ編】

おすすめのスイーツ特集【和菓子編】

など、スイーツの種類によって分解することもできます。

 

 

~「具体化」~

皮膚科医が教える正しい肌ケア」というアイデアを具体化すると・・・

 

皮膚科医が教える、正しい洗顔の仕方

皮膚科医が教える、正しい保湿の仕方

など、アイデアに具体性を持たせることができます。

 

 

~一部変更~

世界最高齢のおばあちゃんが教える健康法」というアイデアに一部変更を加えると、

 

世界最高齢のおばあちゃんが教える子育ての秘訣

正解最高齢のおばあちゃんが教える生活の知恵

といった具合にまったく別のアイデアに変えることができます。

 

 

既存のアイデアに「分解」「具体化」「一部変更」を加えると

それだけで、アイデアのバリエーションがぐっと広がります。

 

 

ルール⑦:行き詰ったときは、SCAMPER法に基づいて質問をふる

アイデアに行き詰ったときには、

司会進行役がSCAMPER法に基づいて質問をふるようにしましょう。

 

SCAMPER法(スキャンパー法)とは、7つの質問の頭文字をとって名付けられました。

 

■7つの質問

S:  Substitute   別のものに置き換えたらどうか?

C:  Combine   2つ以上のものを組み合わせたらどうか?

A:  Adapt 応用したらどうか?

M:  Modify or Magnify   修正か、拡大できないか?

P: Put to other uses   他の使い道はないか?

E: Eliminate or minify  削除か、削減できないか?

R: Reverse or Rearrange  逆にするか、再編成できないか?

 

司会進行役の人は、SCAMPER法の7つの質問を手元に置いておくといいでしょう。

 

「〇〇さんはどう思う」といった漠然とした質問よりも、

SCAMPER法の質問を用いた方が、

メンバーの考えをより引き出すことができます。

 

 

Step4:アイデアを選ぶ

アイデアを出し尽くしたら、

どのアイデアを採用するか検討していきます。

 

アイデアを選ぶ方法として、3つのやり方を紹介します。

 

①2つの評価軸を用いたペイオフマトリックス法

【やり方】

ペイオフマトリックス法とは、2つの評価軸を設定して、

それを基に、優位性の高いアイデアを採用していきます。

 

例えば、「収益性」と「話題性」という2つの評価軸を決めたら、

収益性が高く

話題性も高い

アイデアを選びます。

 

【この方法の良さ】

判断基準を明確にした上で、アイデアを選ぶことができます。

 

 

②1人3票制

【やり方】

1人に対して、3票を与えます。

同じアイデアに3票を入れても、違うアイデアに1票ずつ入れても構いません。

票が最も多く入ったアイデアを採用します。

 

【この方法の良さ】

1つのアイデアに絞り込めないときに有効です。

 

 

③アイデアを試してから決める

【やり方】

下記などをおこない、アイデアを試した上で、どのアイデアを採用するか決める。

アイデアスケッチ(アイデアを絵にかいてみる)

アイデアの売り文句や、ポスター、ちらしなどを考えてみる

アイデアのサンプルや模型を作ってみる

ターゲットがアイデアを利用している様子を、会話や寸劇で再現してみる

 

【この方法の良さ】

アイデアの有効性や欠点を把握したうえで、慎重にアイデアを選ぶことができます。

 

以上3つのアイデア選びの方法を紹介しました。

 

 

■アイデア選びに関する補足事項

 

アイデア選びの際に、「これだ!」と思うアイデアがなかったら、

後日改めて、Step3の段階に戻るようにしましょう。

 

無理にアイデアを選ぶ必要はありません

 

再度、Step3をおこなう際は、

「次回に向けて何を考えてきてほしいのか」を明確に伝えるようにしましょう。

 

 

まとめ

以上今日は、4Stepでできる「アイデア会議の進め方」について紹介しました。

 

Step1:事前準備

①メンバー選び

②何を考えてもらうかを明確にする

③情報収集

(1)デスクリサーチ

(2)定量調査

(3)定性調査

 

Step2:会議前のアイスブレイク

①口に二画ゲーム

②逆さじゃんけん

 

Step3:アイデアを出す

■アイデアを沢山だす上での7つのルール

①アイデアを持ち寄る

②ブレストの4原則を守る

③発言と発言者を切り離す

④自信がなくても出す

⑤「被っていますが」「似ていますが」は禁句

⑥アイデアを発展・膨らませるときには、「分解」「具体化」「一部変更」を駆使する

⑦行き詰ったときは、SCAMPER法に基づいて質問をふる

 

Step4:アイデアを選ぶ

①2つの評価軸を用いたペイオフマトリックス法

②1人3票制

③アイデアを試してから決める

 

どれか1つでも実践していただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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