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突然ですが、プレゼンに対する認識として正しいのは、次の内どちらだと思いますか。
【A】プレゼンは、話し手が一方的に喋る「一方通行」のコミュニケーションである。
【B】プレゼンは、話し手と聴き手の「双方向」のコミュニケーションである。
答えは、【B】です。
プレゼンは、話し手と聴き手の双方向のコミュニケーションです。
「聴き手を巻き込む」・「聴き手を参加させる」ということが大切です。
今日は、聴き手参加型のプレゼンテクニックを7つ紹介していきます。
「聴き手参加型」のプレゼンをやる理由
ではなぜ、聴き手を巻き込んだ「聴き手参加型」のプレゼンをやる必要があるのでしょうか。
理由は3つあります。
①聴き手を飽きさせない為
②聴き手に興味を持ってもらう為
③聴き手の記憶に残るプレゼンをする為
では、話し手が一方的に喋るだけの「一方通行のプレゼン」をやった場合、
聴き手はどのように感じるのでしょうか。
●聴いてて退屈だ
●時間が長く感じる
●睡魔がおそってくる
などがあります。
つまり、話し手が一方的に喋るだけのプレゼンでは、
聴き手を受け身にさせてしまう恐れがあります。
こういったリスクを回避する上でも、
聴き手参加型のプレゼンをすることが大切です。
ではこれからは、聴き手参加型の具体的なプレゼンテクニックについてみていきましょう。
取り入れやすいものから、1つでも実践して頂けると幸いです。
1.質問を取り入れる
聴き手を飽きさせない為に、「質問」を取り入れるようにしましょう。
聴き手は、質問をされると「考える」という刺激を受けるので、集中力が持続します。
質問のタイプには、下記の3つがあります。
3つの質問をまんべんなく取り入れるようにしましょう。
(1)全体質問
「〇〇について、ご存じの方は手を挙げて下さい」など、全体に対して投げかける質問です。
(2)個別質問
ある一人を指名して、質問に答えてもらうスタイルです。
「個別質問」の留意点は3つあります。
①あてる人を、極力“名前”で呼ぶようにしましょう。(名前で呼ばれると嬉しいものです)
②数について質問をするときには、「“だいたい”どれくらいだと思いますか」といった訊き方をするようにしましょう。(あてられた人が、答えやすくなります)
③答えてくれた人には、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
(3)投げかけ質問
「皆さんは、~に対して不便を感じていませんか?今日紹介するのは、そんな皆さんの不便を解消するAという商品です」といったように本題に入る前に、投げかけを入れる質問スタイルです。
質問をすると、聴き手を巻き込むだけではなく、
聴き手の「理解度」や、「聴き手が何を考えているのか」といったことを知ることができます。
質問は、「聴き手」と「話し手」の両方にメリットがあるのが特徴です。
2.「協調するキーワード」等を板書する
ホワイトボードに板書をすると、聴き手が「メモを取る」ので、聴き手の集中力が高まります。
パワーポイントのスライドとは別に、
下記2つの項目について、板書をするといいでしょう。
①強調するキーワード
プレゼンのなかで、特に強調したいキーワードを板書します。
(プレゼンの重要な点が、聴き手の印象に残りやすくなります)
②聴き手の生の声
質問に対する聴き手の「答え」や「意見」・「感想」などを板書します。
板書は、「聴き手の印象に残りやすい」といったメリットがありますが、
「書くのに時間がかかる」といったデメリットもあります。
プレゼンの効率性を上げるためにも、上記2つ以外の項目は、
事前にスライドで用意をしておくようにしましょう。
「板書は、ここぞという時に使う」のがポイントです。
3.デモンストレーションを入れる
操作方法などについて、実際にデモンストレーションをやってみると、聴き手の印象に残りやすくなります。
デモンストレーションの留意点としては、下記の3つがあります。
①聴き手が見たいと思う所だけに特化する
デモンストレーションは、最初から最後までやる必要はありません。
聴き手が、「興味を持っている・知りたい」と思っている所に特化して、やるようにしましょう。
②スムーズに行う
せっかくデモンストレーションを行っても、準備に時間がかかったり、思った通りのパフォーマンスができなければ、聴き手にマイナスの印象を与えることになります。
デモンストレーションを行う場合は、スムーズにできるよう事前練習を徹底的にやるようにしましょう。
③説明をしてからデモンストレーションをやる
「どのような特徴があって、どのような操作を実際にやってみるのか」を事前に説明をした上で、デモンストレーションを行うようにしましょう。
唐突にデモンストレーションから入ると、聴き手は「見るポイント」も分からず、「ただ見せられている」といった状態になるので注意が必要です。
デモンストレーションは、上手くいけば強烈なインパクトを聴き手に与えることができます。
しかし、上手くいかなかったときには、聴き手の心が離れる場合があります。
デモンストレーションでは、「ミスが許されない」と肝に銘じることが大切です。
4.聴き手を引き付けるフレーズを盛り込む
聴き手の意識を、話し手に注目させる「とっておきのフレーズ」があります。
それは、次の内どれでしょうか。
【A】ここからが重要ですので、よく聴いてください。
【B】メモをしてください。
【C】何ページ目をあけてください。
【D】想像してみてください
答えは、【A】~【D】すべて正解です。
では、順番にみていきましょう。
【A】ここからが重要ですので、よく聴いてください。
「重要」と言われると、聴き手はその部分だけでも真剣に聴こうという心理が働きます。
皆さんも学生時代に、先生から「ここ試験にでるぞー!」と言われると、聴き逃さないように必死にメモをとった経験はありませんか。
この社会人版が、【A】のセリフだと考えて頂けると分かりやすいかと思います。
【B】メモをしてください。
ただじっと聴いているよりも、メモをとって手を動かした方が、聴き手の意識や集中力が高まります。聴き手の眠気防止に、キーワードや大事な点を板書するといいでしょう。
【C】何ページ目をあけてください。
資料を配布しているときに有効なやり方です。時折前のページに戻ったり、見るページを変則的に変えると、「気が抜けない」という意識が働き、聴き手の集中力が高まります。
【D】想像してみてください。
これは、問題が解決された良いイメージを聴き手に想像してもらう時に使います。
例えば、こんな感じで使っていきます。
「想像してみてください。
今まで2時間かかっていた作業が、1時間で片付いたらどんなに便利でしょうか。」
「想像してみてください」と言われると、聴き手はそのイメージを頭に思い描くので、それから先の情報を理解しやすくなります。
5.ワークを入れる
聴き手の”参画度”が最も高いプレゼンのやり方は、ワークを入れることです。
では、どんなワークを入れたらいいのでしょうか。
例えば、こんなワークがあります。
●隣の人と意見交換をしてもらう
●自己診断シートを用いて、自分のタイプを客観的に知ってもらう
●簡単なクイズに挑戦してもらう
●座ったままできるトレーニングを行う(例:笑顔体操etc…)
●事例分析をする
Etc…
ワークのいいところは、聴き手の全員が参加できる点です。
ただし、聴き手の反応次第では、予定よりもワークに時間がかかってしまう場合があるので、
余裕をもってタイムスケジュールを組むことが大切です。
6.動画を流す
言葉で伝わりにくいことは、映像を見せるようにしましょう。
例えば、「弊社はアットホームな社風です」と言われても、どこか説得力に欠けますよね。
そんなときには、社員がいきいきと楽しそうに働いている姿を映像で見せるようにしましょう。
「百聞は一見に如かず」という言葉がある通り、
映像を見せた方が、聴き手を納得させられる場合には、映像を使うようにしましょう。
では、映像の長さはどれくらいが適切でしょうか。
【A】1~3分程度
【B】10分以上
答えは、【A】です。
プレゼンの最中に流す映像は、1~3分程度にしましょう。
映像が長いと、プレゼンを聴いている感覚とあまり変わらないので、
結果として、聴き手を飽きさせてしまいます。
7.聴き手に近づいていって話す
聴き手に緊張感をもたらし、「ボーとしていられないな」と思わせるとっておきの方法があります。
それは、「聴き手に近づいていって話す」というやり方です。
話し手が、聴き手に近づくと「もしかしたら、あてられるかもしれない・質問をされるかもしれない」という心理が働き、聴き手は真剣に話を聴こうとします。
話し手は、「常に壇上から離れてはいけない」というルールはありません。
「聴き手が眠そうだな、集中力が途切れてきているな」と感じたら、聴き手に近づいていって話すようにしましょう。
まとめ
以上今日は、聴き手参加型のプレゼンテクニックを7つ紹介しました。
1.質問を取り入れる
2.「協調するキーワード」等を板書する
3.デモンストレーションを入れる
4.聴き手を引き付けるフレーズを盛り込む
5.ワークを入れる
6.動画を流す
7.聴き手に近づいていって話す
どれか一つでも実践していただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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