相手の仕草や表情、態度から、相手の心理を汲み取る16の方法

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相手は、今何を考えているのだろう

相手の本当の気持ちが知りたい

こんな風に思った経験は、ありませんか。

 

相手の考えていることが、手に取るように分かり、

相手に寄り添うことができれば

様々な人たちと、より良い関係を築くことができます。

 

今日のブログでは、心理学を用いて、

相手の仕草や表情、態度から、相手の心理を汲み取る方法を16個紹介していきます。

 

【目元】

「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるように、

視線から、相手の心情を汲み取ることができます。

 

1.聴き手の目線の動きで、興味の有無が分かる

相手の話に

興味がある場合は、聴き手の目線はに動く

興味が無い場合は、聴き手の目線はに流れる

といった傾向があります。

 

2.相手がどこを見るかで、嘘を見抜いたり、交渉を優位に進める事ができる

心理学の世界では、一般的に

過去の出来事を話すときには、左上に視線を向ける

嘘をつくときには、右上に視線を向ける

と言われています。

 

これはあくまで統計であり、人それぞれに個人差があります。

 

普段から、相手がどんな話題の時に、どの方向に視線を向けるのか、

個人カルテを作っておくことが大切です。

 

例えば、

(1)プラスの感情のとき

(2)マイナスの感情のとき

(3)事実を話すとき

(4)嘘(空想)を話すとき

相手の視線がどこを向くか、

下記のような質問を投げかけながら、事前に把握するといいでしょう。

 

(1)   【プラスの感情】のときの視線を把握する質問(一例)

この企画(商品、サービス)の良い点は、どこですか

最近の嬉しかった出来事は、何ですか

好きな色は、何ですか

 

例えば、相手が、良いイメージ(プラスの感情)を思い浮かべるときに、

右側を見るのであれば、

相手は、右側にあるモノに対して、良いイメージを抱く傾向にあります。

 

それを活用して、

右側に座って、話しかける

提案したい企画書を、相手の右側に置くと

相手にプラスの印象を与えやすくなります。

 

また、上記の戦法以外にも、こんな必殺技も併せておこなうといいでしょう。

 

例えば、企画案が2つあって、【B案】をお客様に進めたいとしましょう。

机には、A案とB案の企画書が並んでいます。

 

B案の企画書に手を添える。A案には触らない。

その状態で、「どちらの企画になさいますか」と声をかける。

 

手がある方に視線が集中するので、

お客様がB案を選ぶ確立が高くなる。

 

進めたくないA案を手の平で隠して、B案だけがよく見えるようにする。

その状態で、「どちらの企画になさいますか」と声をかける。

 

全体が見えていないモノに対して、人は信感や、悪いイメージを抱きます。

よって、進めたくないA案を隠すことで、お客様がB案を選ぶ確立が高くなります。

 

 

(2)   【マイナスの感情】のときの視線を把握する質問(一例)

この企画の懸念点は、何ですか

最近、気を揉んでいることはありますか

仕事で一番辛かったことは、何ですか

 

例えば、相手がマイナスの感情を思い浮かべるときに、左下を見るのであれば、

相手に進めたくないもの(他社の資料など)は、左側に置く

相手になめられたくない・威厳を示したいときには、敢えて左側に座る

といった工夫をするといいでしょう。

 

 

(3)【事実を話す】ときの視線を把握する質問(一例)

入社されて何年目ですか

これだと前年比の何パーセントアップですか

〇〇さんのお誕生日は、いつですか

 

(4)【嘘(空想)を話す】ときの視線を把握する質問(一例)

まだ行ったことのない国で、旅行に行きたい国はどこですか

人生最後の食事だとしたら、何を食べたいですか

夏休みがもし1カ月とれるとしたら、何をしたいですか

 

【事実を話すとき】【嘘(空想)を話すとき】に視線をどこに向けるか、

その違いを把握できれば、

相手が本当のことを言っているのかどうかを、見極められるようになります。

 

【嘘をついている時の言動】

3.相手の言動を観察すれば、嘘を見破れる

相手の嘘を見抜くには、「観察」しかありません。

 

嘘をついたり、隠し事があると、

人は、後ろめたさから、普段と違った言動を取る傾向があります。

 

仕草や発言から、嘘を見抜くポイントを紹介していきます。

 

嘘をついているときの主な言動

早口になる

同じ言葉を繰り返す

文法的に、変な言葉になる

反応が早くなる(すぐに返答する)

まばたきが多くなる(普段は1分間で20回程度)

(男性の場合)視線を外す、目を合わせないようにする

(女性の場合)じっと見つめてくる

尋ねてもいないことを話し出す

目を手でこする

口を隠す

鼻に触れる

手を隠す(手をテーブルの下に隠す、ポケットの中に手を入れる)

 

4.相手が嘘をついているかどうかは、最後の不意打ちを狙う

嘘をつくと、緊張するため、唇の内側が乾燥します。

相手が嘘をついているかどうかは、最後の不意打ちを狙うといいでしょう。

 

やり方は、下記の通りです。

 

相手の話が「ちょっと嘘っぽいな」と思っても、敢えて理解を示したフリをする

相手が、「自分の嘘がバレていない」と安心して、上唇をなめるかどうか観察する

上唇をなめたなら、相手が嘘をついている可能性が高い

 

「上唇をなめる=確実な証拠」という訳ではありませんが、

一つの参考にするといいでしょう。

 

5.人の本音は、顔の〇側に出る

では、皆さんに質問です。

人の本音は、顔の左側、右側、どちらに出るでしょうか。

 

【A】人の本音は、顔の左側にでる

【B】人の本音は、顔の右側にでる

 

 

 

 

 

答えは、【A】です。

 

左側には本音右側にはよそゆきの表情がでると言われています。

これは、右脳がイメージや感情を担い、

左脳が言語や論理的な思考を司ることと関係しています。

 

脳と身体は、左右が逆になるため、

相手の嘘を見抜きたいのなら、相手の左側の表情をよく観察するといいでしょう。

 

【口元】

6.口を開いているか、閉じているかで、興味の有無、リラックスの度合いが分かる

(1)【口が、軽く開いている

相手が自分の話に興味があり、面白いと思って、集中して話を聞いている

相手がリラックスしている

 

(2)【口が、硬く閉じられている

相手が自分の話に興味がない

相手が、緊張している

 

(3)【唇を内側に巻き込んで、隠している

相手の不安や不満がピークに達している

 

相手が、(2)(3)の口の動きをしたら、

相手に、話をしてもらう

話題を変える

といった配慮が必要です。

 

【顎】

7.顎の角度で、相手が反対しているかどうかが分かる

相手が、顎を引いて上目遣いになったら、

話に納得していない

反論がある

可能性が高いです。

 

顎を引くと、目の前の相手に、頭を向けることになります。

 

身体で最も硬いパーツである頭部を見せることは、

相手への威嚇・攻撃

を表します。

 

相手が上記のような態度をとった場合は、

相手に発言を促し、

相手の反対意見に耳を傾けるようにしましょう。

 

お互いが合意納得をした上で、議論を進めないと、

あとでトラブルのもとになるので、注意が必要です。

 

【笑顔】

8.人には、3種類の笑顔がある

笑顔には、人と人とのコミュニケーションを円滑にする効果があります。

 

笑顔は、大きく3種類に分けられます。

下記の笑顔の特徴を押さえ、

相手の笑顔が、どの種類に該当するのか、見極められるようになりましょう。

 

(1)本当の笑い

まず口が笑って、次に目が笑う

頬の筋肉が、目尻の近くまで大きく持ち上がる

目尻にシワが寄る

両肩を揺すって笑うなど、身体全体が動く

表情が、左右対称になる

 

(2)作り笑い

目と口が、同時に笑う

細目にならない(目が笑っていない)

頬の筋肉が、あまり上がらない

笑顔が一瞬で消える(不自然なタイミングで、笑顔が無くなる)

首から上が動いて、身体全体が動いていない

 

(3)軽蔑の笑い

左右非対称になりやすい

片側の口角だけが、上がる

片眉だけが、上がる

片方の肩だけが、上がる

 

「いつも“本当の笑顔”で、いなければいけないのか」といったら、そうではありません。

 

ビジネスの場で、いつもゲラゲラと大笑いする訳にも、いかないでしょう。

 

“作り笑い”も、人間関係を良好にする上で必要です。

 

ただし、相手に“作り笑い“と見破られないように、

普段から笑顔のトレーニングをしておくことも大切です。

 

また、相手から、“軽蔑の笑い”が見て取れた場合には、注意をしましょう。

 

口では感じのいいことを言っていても、

笑顔の裏には、別の思惑が隠れているかもしれません。

笑顔や口車に、騙されないようにしましょう。

 

【腕組み】

9.いつ、どんな姿勢で、腕を組んだかによって意味合いが異なる

相手が、腕組みをする所作には、

威圧している

警戒している

嫌がっている

といった意味合いがあります。

 

心理学の世界では、人前で腕組みをすること=「防御の姿勢」と言われています。

 

ただし、どんなタイミングで、どんな姿勢で、腕を組んだかによって、

意味合いが変わってくるので注意が必要です。

 

話の最初から、後ろに体重を傾けながら、腕を組んでいる

→相手を見下している

 

話の途中から、腕を組み始めた

→自分の弱い所を突かれ動揺している・警戒している

 

例えば、商談の際に「納期をもう少し早くして頂けませんか」と切り出した時に、

相手が腕を組みだしたら、

納期は、早められないよ

無理難題を押し付けて

と、相手は内心ハラハラしていているかもしれません。

 

腕組みは、「相手を拒否する」動きであるため、

相手が何の話題のときに、腕を組んでいたのかを注意深く観察することが大切です。

 

相手が警戒していることが分かれば、

「何をどう伝えたら、相手は納得してくれるのか」を考えながら、

会話を進めることができます。

 

 

【テーブルの上】

10.飲み物の置いてある位置で、相手の本音が見て取れる

会話が進んでいるのにも関わらず、

テーブルの上の飲み物や灰皿を、自分の目の前に置いている相手がいたら、

それは、拒絶のサインです。

 

あなたの話に、興味を持っていない可能性があります。

 

通常、出されたお茶などは会話の邪魔になるので、

テーブルの横側に置くのが一般的です。

 

上記のよう拒絶のサインを示す相手がいたら、

十分な裏付けや、賛同者の存在をおおく提示し、

ゆっくりと時間をかけながら、相手の警戒心を取り除くといいでしょう。

 

【手元】

11.会話中の手の動きを見れば、相手の興味度が分かる

皆さんに質問です。

会話中の手の動きとして、相手が最もリラックスしている状態は、どれでしょうか。

 

【A】パーの状態で、指を広げている

【B】手と手を、軽く握りあっている

【C】グーの状態で、こぶしを固く握っている

 

 

 

 

 

相手が最もリラックスしているのは、【A:パーの状態で、指を広げている】です。

では、順に違いをみていきましょう。

 

(1)【パーの状態で、指を広げている

相手が、リラックスしている

あなたに対して、友好的な感情を持っている

 

(2)【手と手を、軽く握りあっている

相手は、会話を続けたいと思っている

 

(3)【グーの状態で、こぶしを固く握っている

これ以上、話を聞きたくない

拒絶のサイン

→手短に話を切り上げる、日を改める、相手に話をしてもらう等の

工夫をするといいでしょう

 

 

【自己親密行動】

12.心の動揺を鎮めるために、自分の身体を触る

自分の身体を触ることで、不安や緊張、孤独を和らげようとする行動を

自己親密行動」と言います。

 

自己親密行動には、下記があります。

頭をかく

髪を触る

鼻を触る

口を触る

腕をさする

手をこする

 

相手が、自己親密行動をしていたら、

相手の緊張をほぐすような雑談をする

yes・noで答えられる簡単な質問(=クローズド質問)をする

等の配慮が必要です。

 

【足元】

13.本音は足元にあらわれる

人と話をするときに、まず目がいくのが「顔」、次は「手」です。

 

足には、なかなか目が行きませんが、

足にも様々な表情があります。

 

本人も、足までは意識していない事が多いため、

相手の本音を垣間見ることができます。

 

足と足がクロスしている

相手が、片足をもう一方の足に絡めて立っている・座っている時は、

相手が、自分に気を許している

相手の気分が良い

相手がリラックスしている

状態をさします。

 

こういうときは、少し無理なお願いをしても、受け入れてもらいやすいでしょう。

 

相手の足先が、話し手に向いている

話に興味がある

 

顔と胴体は話し手の方を向いているが、足先だけが他の方向を向いている

話に興味がない

相手が、退屈している

 

→相手の興味がある話題に戻すor質問を投げかけて、相手に話をして貰う

等の工夫をするといいでしょう。

 

 

足を頻繁に組み替える

座っているときに、足を頻繁に組み替えるのは、

ストレスが溜まっている

相手が、リラックスした状態で、会話に参加できていない

ことを表しています。

 

→相手の緊張を解くような話題を振るなど、

相手が安心して話せる空間を作ってあげることが大切です。

 

 

豆知識!

足を組む際に、どちらの足を上にするかで、

その人の性格や人となりを知ることができます。

 

万人に当てはまるという訳ではありませんが、一つの参考にして頂けると幸いです。

 

左脚を上にして組む人 → 積極的な性格。自分のペースで話を進めたがる。

右脚を上にして組む人 → やや内気な性格で、控え目。聞き役に回ることが多い。

 

 

 

貧乏ゆすり

相手が、イライラしている

不満がたまっている

ことを示しています。

 

→「簡潔に述べる」ことを心がけ、手短に話を切り上げるようにしましょう。

 

 

両ひざをピタリと閉じている

あなたの意見に納得していない

相手が、反対意見を持っている

 

→どこに納得がいかないのかを尋ね、説明を補う、お互いの妥協点を見出す等の

対応をとるといいでしょう。

 

 

脚を開いている

あなたに対して、開放的

あなたへの好意

を表しています。

 

 

両脚を揃え、左右どちらかに足を流している(女性の着席時)

自信家

少しプライドが高い

傾向にあります。

 

→相手の良いところを褒めると、

その後の会話がスムーズに進みます。

 

 

【その他】

14.3回以上繰り返し頷く相手は、注意が必要

相手が、3回以上繰り返しうなずく場合は、

相手が、本音を隠している

社交辞令として、うなずいている

可能性が高いです。

 

→この場合、相手の本音を探るような質問をするといいでしょう。

 

15.オーバーアクションのジェスチャーをする相手は、注意が必要

ジェスチャーの頻度が、多い

やたらと手を振りかざしたり、大げさなジェスチャーをする

これらには、主導権を握りたいという相手の本音が隠れています。

 

身振り手振りを使って力説されると、その勢いに押されて、

相手に主導権を握られたり

相手のいいように事が進んでしまう恐れがあります。

 

オーバーアクションのジェスチャーをする相手こそ、

冷静に付き合うようにしましょう。

 

16.「なるほど」を連発する相手は、注意が必要

相手が、「なるほど」を連発をしている時には

早く自分が話したい

という本音が隠れています。

 

→この場合、話し手であるあなたが、相手に質問を振るなどして、

話の主導権を、相手に譲るといいでしょう。

 

まとめ

以上、今日は、「相手の仕草や表情、態度から、相手の心理を汲み取る16の方法」を紹介しました。

 

1.聴き手の目線の動きで、興味の有無が分かる

2.相手がどこを見るかで、嘘を見抜いたり、交渉を優位に進める事ができる

3.相手の言動を観察すれば、嘘を見破れる

4.相手が嘘をついているかどうかは、最後の不意打ちを狙う

5.人の本音は、顔の左側に出る

6.口を開いているか、閉じているかで、興味の有無、リラックスの度合いが分かる

7.顎の角度で、相手が反対しているかどうかが分かる

8.人には、3種類の笑顔がある

9.いつ、どんな姿勢で、腕を組んだかによって意味合いが異なる

10.飲み物の置いてある位置で、相手の本音が見て取れる

11.会話中の手の動きを見れば、相手の興味度が分かる

12.心の動揺を鎮めるために、自分の身体を触る

13.本音は足元にあらわれる

14.3回以上繰り返し頷く相手は、注意が必要

15.オーバーアクションのジェスチャーをする相手は、注意が必要

16.「なるほど」を連発する相手は、注意が必要

 

今日のブログを通じて、

読者の皆様が、人間関係のストレスから解放されたり

相手の傾向に合わせた処世術を身につける

一つの足掛かりになれば幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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