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人生は、意思決定の連続です。
意思決定とは、ある目標を達成するために、
複数の選択可能な代替的手段の中から最適なものを選ぶことを言います。
●どんな会社に就職をするのか
●どこに住むのか
●誰と結婚をするのか
●マイホームは、マンションor戸建てどちらにするのか
など、人生の節目節目で様々な意思決定を求められます。
今日のブログでは、意思決定をする際の7つのポイントを紹介します。
●自分の決断を後悔してしまうことがある
●挑戦したい事はあっても、その一歩が踏み出せない
そんな悩みを持っている方の一助になれば幸いです。
人は、なぜ意思決定できないのか
人はなぜ、意思決定を先延ばしにしたり、
一歩を踏み出す勇気が持てないのでしょうか。
その理由は、3つあります。
【理由1】決めつけ、思い込み
例えば、『“職種の変更”を含めた転職を考えている』37歳の女性がいるとしましょう。
彼女は、「35歳を過ぎたら転職が難しくなる」
そんな想いから、転職を躊躇しています。
「35歳を過ぎたら転職が難しくなる」・・・これは本当でしょうか。
35歳以降に転職をして、活き活きと働いている方は沢山います。
「35歳を過ぎたら転職が難しくなる」というのは、彼女の決めつけ、思い込みであり、
それが原因で、人生の選択肢を狭めてしまっています。
【理由2】情報が少ない
例えば、先ほどの年齢を気にして転職に踏み込めない女性の場合は、
下記についての情報が不足している恐れがあります。
●転職の実態
●利用できる職業訓練
●その仕事につくための有益な資格
●未経験からその職種につく方法
etc・・・
●判断材料が少ない
●情報が不足している、
これでは、正しい意思決定はできません。
【理由3】失敗への不安
何か新しいことに挑戦するときには、
「失敗したらどうしよう」と、不安に感じるのではないでしょうか。
「失敗したくない」という想いから、「現状維持」を選択する。
だから、いつまで経っても一歩が踏み出せないというケースもあるでしょう。
意思決定の仕方は、母親の影響を受ける
皆さんは、自分の意思決定のスタイルを把握していますか。
米国のキャリア研究家のスーパーとハリスボールズビー(全米キャリア開発協会元会長)は、
メリーランドの小学校4年生を対象に研究をおこなったところ、
意思決定の仕方は、「母親の影響を受ける=母親から学ぶ」ことが明らかになりました。
意思決定のスタイルには、8つがある
米国の心理学者、ディンクレッジは、意思決定のスタイルには8つがあると提唱しています。
皆さんが、どのタイプに当てはまるのか、
意思決定をする際に、自分自身にどんな一言をかけてあげればいいのか、
そんな点に注目しながら、下記を読み進めていってください。
~意思決定の8つのスタイル~
1.【計画型】:計画的に物事を進める。
《自分への一言》:大丈夫、よく検討できているよ!
2.【苦悩型】:情報収集をするが決められない
《自分への一言》:あとでも変更できるので、一旦決めてみよう!
《自分への一言》:自分は、一体何にひっかかっているのだろうか?
3.【衝動型】:考える前にまず行動
4.【直感型】:自分の経験や勘を頼りに決める
《自分への一言》:もう少しじっくり考えてみよう!なぜそれを選択しようと思うのか?
5.【従順型】:他者の発言の影響を受けやすい
《自分への一言》:自分が本当にやりたいことは何だろうか?
6.【延期型】:決定を先延ばしにする
《自分への一言》:いつかは決断しなくてはならないので、まずは考えてみよう!
7.【運命論型】:なんとかなるさ~と運命に身をゆだねる
《自分への一言》:自分の意思や行動で、未来を変えることもできる!!
8.【無力型】:「私なんて」と自分を否定し、決められない
《自分への一言》:焦らず、少しずつ考えていこう。考え始めたのだって、大きな一歩だ!
皆さんは、どのタイプに当てはまりましたか。
家族や部下、後輩、友人の意思決定のスタイルを把握しておくと、
相手が悩んでいるときに、
相手のタイプに合わせた一言をかけてあげられるようになります。
意思決定のスタイルにどれが良い、悪いというのはありません。
「意思決定のスタイル」には、
個人差があるという事を理解しておくことが大切です。
ではこれからは、意思決定をする際の7つのポイントを紹介していきます。
【意思決定をする際の7つのポイント】
(1)理解を深める ~「分かったつもり」から良い決断は生まれない~
意思決定をしたい事に対して、情報が不足していたら、
正しい決断はできるでしょうか。
答えは、残念ながらNOです。
例えば、働きながら大学院に通うかどうか悩んでいるとします。
意思決定をする上で、どんな情報を事前に調べたり、整理しておく必要があるでしょうか。
皆さんも、一緒に考えてみてください。
例えば、ざっとあげただけでも、
下記のような情報を、事前に整理しておく必要があるのではないでしょうか。
●大学院に行く目的
●何を研究したいのか
●大学院の比較
●学費
●授業の日程
●授業科目(学べる内容)
●入試内容や日程
●学びを実務にどう活かせるのか
●直近2~3年の仕事の予定(学業と仕事を両立できるか)
●どんな教授、専門家から指導を受けられるのか
etc・・・
では意思決定をする上で、情報の漏れや理解不足を防ぐコツを、2つ紹介します。
【1つ目:分類法】
Step1.
意思決定したい事柄に対して、すでに理解していることを書き出す
Step2.
意思決定したい事柄に対して、理解できていないことを書き出し、調べる
【2つ目:蛍光ペン活用法】
資料などを読み込む際には、
2色の蛍光ペンを活用して情報を収集するといいでしょう。
例えば、
●内容を理解できたら、ピンク色の蛍光ペンでマークする
●理解できず、後で調べる必要がある項目は、黄色の蛍光ペンでマークする
など、2色で「理解度」を表すといいでしょう。
情報不足の状態では、良い決断はできません。
情報をしっかりと整理・理解した上で、意思決定をおこなうことが大切です。
(2)評価軸を決める
意思決定をするときには、「自分なりの譲れない条件=評価軸」を持つことが大切です。
例えば、会社を選ぶ際に、皆さんだったらどんな譲れない条件を設定しますか。
●自分の強みである〇〇のスキルを活かせる仕事
●裁量権のある仕事
●残業が月10時間以内
●仕事の成果が数字ででる仕事
●通勤が30分圏内
など、人によって譲れない条件=評価軸は、異なります。
では、自分の譲れない条件=評価軸は、どうやってみつけたらいいのでしょうか。
今回はやり方を2つ紹介します。
【1】価値観シート
下記の資料のような「価値観シート」をもとに、
自分の譲れない条件を取捨選択していくのもいいでしょう。
【2】納得のいかない出来事、理不尽だと感じた経験に目を向ける
仕事をしている上で、これは納得いかない、理不尽だと感じた経験を思い出し、
●なぜそう思うのか
●そう思う根底には、自分のどんな価値観、ポリシーが影響しているのか
を考えてみるのもいいでしょう。
譲れない条件を考える際には、「これまでの不満要因を排除する」という視点も大切です。
譲れない条件=評価軸を設けるうえで大切なポイントは、3つあります。
【ポイント1】ゆずれない条件に対して、優先順位をつける
例えば、自分の譲れない条件10個を満たすような会社が、
世の中に存在するでしょうか。
答えは、残念ながらNoです
譲れない条件を1~3個程度、厳選しておくといいでしょう。
【ポイント2】どうしてその条件が大切なのか、自分自身と向き合ってみる
●その条件が大切だと思うのには、自分のどんな過去の経験が影響しているのか
●なぜその条件が大切だと思うのか
自分自身と向き合ってみましょう。
自己理解を深めることで、納得のいく意思決定ができるようになります。
【ポイント3】譲れない条件が抽象的な場合は、かみ砕いて具体化する
例えば、会社を選ぶ際の譲れない条件が、「女性が長く働ける会社」だとします。
女性が長く働ける会社とは、具体的にどのような制度のある会社を指すのでしょうか。
下記のように自分の言葉で、具体的にしていきましょう。
●時短勤務が、子供の小学校入学までできる
●在宅ワークができる
●会社内に託児所がある
etc・・・
譲れない条件=評価軸が、抽象的だと、自分の本音に気づかず、
「やっぱりこうしておけばよかった」と後々後悔することになるので、注意が必要です。
(3)未来を予測する
上手くいった場合、いかなかった場合の両方を想定して、意思決定していくことも大切です。
例えば、下記の4Stepで未来を予測するといいでしょう。
Step1.決断しかねている行動を「肯定文」で書く
●転職する
Step2.なぜその行動を起こしたいのか、目的を明確にする
【もっとお金を稼ぐため】
↓
なんで、もっとお金を稼ぎたいの?
↓
子供が生まれ、以前よりもお金がかかるから
↓
年収がいくらになればいいの?
↓
年収○○○万円
目的を考える上でのポイントは、2つあります。
【ポイント1】:目的を1つに絞る
「自分が転職したい1番の理由は何か」をまず考えてみましょう。
目的が2つも、3つもあると、Step3以降の検討が漠然としたものになってしまいます。
目的が複数ある場合には、目的別にStep1~4までを別々に書き出すといいでしょう。
【ポイント2】:目的を深堀する
表面的な目的で終わらずに、
「なんでそうしたいのか」「具体的には」と自分自身に問いかけてみましょう。
Step3:目的を達成するために、どんな手段があるかを書き出す
手段1:転職する
手段2:今の会社で、昇進試験を受ける
手段3:友人のベンチャー企業で働く
Step4:シナリオを書き出し、取捨選択をする
それぞれの手段がもたらし得る未来を予測し、
上手く言った場合、いかなかった場合のシナリオを書き出します。
自分のポリシーに合わない、現実的でないものには、【×】印をつけて、
消去していくようにしましょう。
手段1:転職する
【上手くいった場合】
●収入アップ
【上手くいかなかった場合】
●職場の人間関係が合わず、精神的なストレスが増える場合がある
→人当たりはいい方なので、上手くやっていける!?○
●会社の社風が合わず、転職を後悔する場合がある
→面接の際に社風はある程度確認できる!?○
手段2:今の会社で、昇進試験を受ける
【上手くいった場合】
●環境を変えずに、収入アップできる
【上手くいかなかった場合】
●昇進試験は、不定期で行われるため、いつチャンスが回ってくるか分からない
→子供の事を考えると、なるべく早く収入をアップさせたいので×
●昇進すると、残業が多くなるため、プライベートな時間が減ってしまう
→家族との時間も大切にしたいので×
手段3:友人のベンチャー企業で働く
【上手くいった場合】
●収入だけではなく、役職もアップする
【上手くいかなかった場合】
●業務上の意見の対立等で、最悪の場合、友人との仲が悪くなる場合がある
→友人との仲は大切にしたいので×
人生の大事な決断をする際には、何度か時間をかけて、
Step1~4の表を作成するといいでしょう。
時間を空けることで、
新たな視点や、自分自身の本当の気持ちに気づくことができます。
(4)二者択一ではなく、第3の案に目を向ける
私たちは、意思決定をする際に、
●する、しない
●辞める、辞めない
等、物事を二択で考えがちです。
例えば、一般事務の仕事を辞めて、ネイルサロンを開くかどうか、
悩んでいる30歳の女性がいたとします。
彼女の中には、
「一般事務の仕事を続けるか」それとも「ネイルサロンを開くか」
この2つの選択肢しかありません。
選択肢は、本当にこれだけでしょうか。
例えば、
●副業がOKの会社であれば、仕事を続けながら、
土日や仕事終わりに、ネイルサロンで経験を積む、
●SNSを使って、ネイルの腕前をアピールする
●友人や知人に対して、ネイルを施し実力を磨く、デザインを研究する
など、いまの仕事を辞めずに、ネイルの道を両立させるやり方もあります。
このように、いま持っている物を手放さずに、自分のやりたい事をやる方法はないかと、
第3の選択肢に目を向けることも大切です。
(5)第三者の立場になって客観的に考えてみる
皆さんは、人生の大事な決断をするときに、
家族やパートナー等の立場に立って、意思決定をしていますか。
例えば、「転職をしたい」と考えたとき、
奥さんや子供は、なんと思うでしょうか。
奥さんは、転職をしたら、
旦那さんの家族と過ごす時間が減ってしまうかもしれないので、
今の会社に残って欲しいと思うかもしれません。
また、子供の立場からしたら、
慣れた頃に転校をしなくてはならないから、
転勤のない会社にお父さんが転職してくれたらいいなと、思っているかもしれません。
自分の決断によって、周囲が影響を受ける場合は、
相手の立場や気持ちを考慮する、話し合いの場を設けることも大切です。
また、意思決定をする際に、
●なかなか結論を出せない
●周囲に相談できる人がいない
といった事もあるでしょう。
そんなときには、
●尊敬する〇〇先輩だったら
●尊敬する恩師だったら、
●父や母が生きていたら、こんな時どうするだろうか
と考えてみるのもお勧めです。
(6)これまで費やした時間、労力、コストをもったいないと感じない ~大切なのは過去ではなく未来~
皆さんには、こんな経験はありませんか。
●転職をしたい。
だけど、これまでの会社での実績、築き上げてきた人間関係を考えると、手放すのが惜しい。
●見込みのない〇〇事業を撤退したい。
だけど、これまでの研究費用、投資額を考えると、なかなか決断できない。
●交際相手と別れたい。
だけど、彼・彼女と過ごした〇年間を考えると、〇年間が無駄になりそうで、
なかなか踏ん切りがつかない。
etc・・・
これまで費やした時間、労力、コストが、もったいないと感じるのは、
誰にでもあるでしょう。
しかし、過去を取り戻すことはできません。
大事なのは「過去」ではなく、「未来」です。
取り戻すことのできない「過去」にしがみつくのではなく
いま、将来において何がベストなのかを考えることが大切です。
(7)迷ったときは、直感で決める ~直観の7割は正しいという実験結果~
迷ったときは、直感で決めるのも一つです。
将棋界のスーパースター羽生善治さんは、『決断力』(角川書店)という著書で、
次のようなことを言っています。
『直観力は、それまでにいろいろ経験し、培ってきたことが
脳の無意識の領域に詰まっており、それが浮かび上がってくるものだ。
まったく偶然に、何もないところからパット浮かぶものではない。』
また、プリンストン大学の心理学教授アレクサンダー・トドロフ氏がおこなった
下記の実験で、直感の7割は正しいという結果がでました。
【実験内容】
選挙ポスターを見て、「好感度や能力が高い人」を直感で選んでもらった結果、
選んだ7割が、選挙に当選した。
直感といのうは、これまで培ってきた知識、経験をフル稼働して、
頭に浮かび上がってくるものです。
●迷って決断できない
●決断を先延ばしにする
●決断ができないが為に、チャンスを逃してしまう
こんな状況であれば、直感で決めるのも一つでしょう。
ただし、直感で決める際には、
●気持ちが前向きな時
●平常心な時
におこなうようにしましょう。
心が乱れているときに、直感で決断をすると、
誤った決断をしてしまうので注意が必要です。
【まとめ】
以上今日は、意思決定をする際の7つのポイントを紹介しました。
(1)理解を深める ~「分かったつもり」から良い決断は生まれない~
(2)評価軸を決める
(3)未来を予測する
(4)二者択一ではなく、第3の案に目を向ける
(5)第三者の立場になって客観的に考えてみる
(6)これまで費やした時間、労力、コストをもったいないと感じない ~大切なのは過去ではなく未来~
(7)迷ったときは、直感で決める ~直観の7割は正しいという実験結果~
意思決定をする際に、どれか1つでも実践して頂けると幸いです。
最後に、決断を後悔しない方法を紹介します。
皆さんは、よく考えて決めた決断に対して、
●もっとこうしておけばよかった
●あの道を選んでおけばよかった
と決断を後悔した経験はありませんか。
では、そう思うのは意思決定の仕方や決断そのものに、
問題があったのでしょうか。
答えは、Noです。
決断を後悔するのは、下記の人間の心理が影響しています。
あるものが手に入ると、その利点が当たり前になって、
今度は、欠点のみに目がいくようになる
古代ギリシャの七賢人の一人であるソロンは、下記のような言葉を残しています。
『今あるものに満足する。足るを知る者は真の富者にして、貪欲なものは真の貧者である。』
決断を後悔しない為には、
「今あるものに感謝をすること」が大切です。
最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。
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