誰でも簡単にできる、褒める以外の「承認テクニック」5つ

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皆さんは、部下に対して承認ができていますか。

承認とは、コーチング手法の1つです。

 

承認は、英語に訳すと「acknowledge:~の存在、事実などを肯定的に認める」という意味になります。

人は、承認をされると、モチベーションが高まり自発的に行動します。

 

承認とは、「褒める」ことだけではありません。

 

今日は、「えっ、こんなことも承認に含まれるの!!」と皆さんがびっくりするような、

褒める以外の『承認テクニック』を5つ紹介していきます。

 

(※部下への褒め方を知りたい方は、こちらのブログをご覧ください。)

部下のやる気を高める4つの方法

 

褒めることが苦手な人も、今日のブログを見れば、承認上手になれます。

部下育成の一助となれば幸いです。

 

1.お疲れ様プラスひと言

皆さんは、部下に「お疲れ様」と声を掛ける際、どんな言い方をしていますか。

「お疲れ様」の言い方を工夫するだけで、相手を労ったり、相手の頑張りを認めることができます。

 

では、事例を見ていきましょう。

営業回りから帰ってきた部下に、「お疲れ様」と声を掛けました。

部下への「労い」や「頑張りを認める」言い方が出来ているのは、次の内どちらでしょうか。

 

【A】お疲れ様。今日のA社との商談はどうだった?

【B】お疲れ様。暑い中、大変だっただろう。

 

 

 

 

答えは、【B】です。

【B】には、「暑い中大変だったね」といった相手を労う・頑張りを認めるといった気持ちが含まれています。

 

しかし、【A】は相手を労うよりも、「商談の結果を真っ先に知りたい」といった上司の都合が優先されています。

 

「お疲れ様」と声を掛けるときには、相手を労う一言頑張りを認める一言を添えるようにしましょう。

 

2.部下の話を●●しながら聴く

皆さんは、自分が一生懸命話をしているのに、それを上の空で聴かれたらどんな気持ちになりますか。

大抵の人が、虚しい、いい加減に扱われた等のネガティブな感情を抱くのではないでしょうか。

 

逆に、自分の話を真剣に聴いてもらうと、

自分の存在を認めて貰えたようで、嬉しい気持ちになりませんか。

つまり、聴く時の態度を心がけるだけで、相手の承認欲求を満たすことができます。

 

 

では、「相手の承認欲求を満たす」聴き方をするには、どうしたらいいのでしょうか。

上司が、部下の話を聴いている場面を想像してください。

次の内、部下の承認欲求が最も満たされるのは、どの聴き方をされた時だと思いますか?

 

【A】仕事の手を留めて聴く

【B】アイコンタクト(相手の目を見る)

【C】頷き・相槌を入れる

【D】最後まで聴く(相手の話を遮らない)

【E】メモを取りながら真剣に聴く

 

 

 

 

答えは、【E】です。

上司がメモをしながら真剣に話を聴いてくれたら、部下としては嬉しいものです。

 

メモを取ることで、

上司が、自分との会話を「大事」にしてくれている

上司が、自分の話に「関心」を持ち、「好意的」に聴いてくれている

といったプラスの感情が生まれ、部下の承認欲求が満たされます。

 

皆さんは、部下の話を聴きながら、真剣にメモをとる上司に出会ったことはありますか?

残念なことに、そう多くは無いのではないでしょうか。

 

「希少な存在」だからこそ、傾聴時のメモは効果抜群です。

 

A~Dは、傾聴スキルとして、多くの上司が実践しています。

他者がやっていないことで、差をつけましょう。

 

メモは、部下の承認欲求を満たすだけではなく、

部下の話をその場で整理ができる

部下の仕事の進捗管理がし易くなる

といった他の効果もあります。

 

部下の話をメモしながら聴く。

一石三鳥のメモ効果。ぜひ実践してみてください。

 

3.●●談を語る

皆さんは、部下に対してどれだけ自己開示ができていますか。

自分の「経験」を効果的に語ると、部下の承認欲求を満たすことができます。

 

では、さっそく事例をみていきましょう。

 

営業で成果をだせずに落ち込んでいる部下に対して、

2人の上司が、自分の経験をもとに励ましの言葉をかけています。

部下の立場に立ったとき、承認欲求が満たされるのはどちらでしょうか。

 

【A】俺は、5年連続営業成績1位を取った実績がある。

営業のやり方で分からないことがあったら何でも、訊いてくれ。

 

【B】俺も新人時代、飛び込み営業で30件連続で門前払いをされた経験があるんだ。

当時は、「自分なんかが営業をやっていけるのか」と不安に感じたものだよ。

そんな俺でもやってこれたんだから、君にもできるよ。一緒に頑張ろう!

 

 

 

 

答えは、【B】です。

成功体験よりも、「失敗談」を語られる方が、

相手が自分に対して心を開いてくれていると感じます。

 

失敗談というのは、人にあえて言いたくない内容です。

 

だからこそ失敗談を語られると、

自分を信頼してくれている

自分に対して、期待してくれている

といったプラスの感情が生まれ、承認欲求が満たされます。

 

 

部下としては、自分を励ますために敢えて「失敗談」を語ってくれた上司に対して、

自分の気持ちを分かってくれている」といった安心感や、有難さを感じます。

 

また、人は、完璧なものよりもちょっと欠点があるものに惹かれるとされています。

これを、「ツァイガルニック効果」と呼びます。

 

ぜひ、相手の承認欲求を満たすために、

失敗談」を効果的に語るようにしましょう。

 

4.部下に相談する

皆さんは、相談に乗って欲しいと言われると、どんな気持ちになりますか。

 

自分って頼りにされているな

自分のことを認めてもらえているな

といった「プラスの感情」を抱きませんか。

 

人は、相談されると承認欲求が満たされます。

 

部下が、上司よりも詳しくて、専門性を持っている分野もあります。

そんな時には、積極的に部下に相談をもちかけましょう。

 

そのときには、「君だから、相談するんだけど」「力になって欲しいんだ」等の

言葉を添えると、部下のやる気に火をつけることができます。

 

部下のやる気を高めて、承認欲求も満たす、

一石二鳥の「相談」。ぜひやってみてください。

 

5.感情を共有する

皆さんは、部下の気持ちに共感できていますか。

 

例えば、商談のコンペに勝てなくて悔しがっている部下がいたとします。

皆さんだったら、どんな態度をとりますか。

 

【A】「まぁ、しょうがないよ!次があるさ。」と笑顔で語りかける。

 

【B】「あんないい提案をしたのに、B社に負けるなんて悔しいよな。」と一緒に悔しがる。

 

 

 

 

このとき、部下の承認欲求が満たされるのは、【B】です。

感情を共有することも、大事な承認の一つです。

 

【A】は、「悔しがっている部下」と「笑顔の上司」といった具合に、

感情のミスマッチが発生しています。

 

上司としては、励まして元気づけようとしてくれているのでしょう。

しかし、部下としては温度差を感じてしまいます。

 

 

「社会人たるもの喜怒哀楽を出さずに、平常心で」

という考え方もありますが、

相手の為を思って、相手に合わせて喜怒哀楽を見せるのは、優しさの一つです。

 

腹が立つことが起きたら、一緒に怒り、

相手が悲しんでいるときには、一緒に悲しむ。

 

部下にとって、気持ちを共有して貰えるというのは嬉しいものです。

ぜひ、部下の感情に寄り添い、共感することを大切にしてください。

 

まとめ

以上、褒める以外での「部下の承認の仕方」を紹介しました。

 

1.お疲れ様プラスひと言

2.部下の話をメモしながら聴く

3.失敗談を語る

4.部下に相談する

5.感情を共有する

 

どれか一つでも実践していただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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