冒頭の1分間で、聴き手を引き付けるプレゼンテクニック

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皆さんは、プレゼンを聴く際、冒頭のプレゼンター(発表者)の印象や言動を見て

今日はなんだか「有益な情報」が聴けそうだ

今日はなんだか「途中で眠くなりそう」だ

と、無意識に『“聴くに値する”プレゼンかどうか』を判断していませんか。

 

では、聴き手に

今日のプレゼンは、期待が持てそうだ

もっと話の続きを聴いてみたい

と思ってもらうには、プレゼンの冒頭にどんな仕掛けをすればいいのでしょうか。

 

今日は、その謎に迫るべく、

冒頭の1分間で、聴き手を引き付けるプレゼンテクニック」を3つ紹介します。

 

1.説得力あるたたずまい

皆さんは、相手の第一印象を決める上で、次のうち最も重視されるのはどれだと思いますか。

 

【A】見た目

【B】話し方

【C】話の内容

 

 

 

 

答えは、「【A】見た目」です。

 

アメリカUCLA大学の心理学者アルバート・メラビアンは、1971年に、

人の第一印象は、初めて会った時の3~5秒で決まり、その大半を「視覚情報」から得ているとしています。

 

具体的には、「相手の第一印象を決める構成要素の割合」は下記の通りであるとしています。

 

「見た目、表情、所作」などの視覚情報が55%

「声の質、話す早さ、声の大きさ、口調」などの聴覚情報が38%

「話の内容」などの言語情報が7%

 

プレゼンも同じです。

まず「見た目」で、聴くに値するプレゼンかどうかをジャッチされています。

 

では、「イケメンや美人の方が得なのでは?」と思った方も安心してください。

 

ここで言う「見た目」とは、

キチッとした服装をしているか

身だしなみが整っているか

背筋が伸び、堂々としているか

笑顔で親しみが持てるか

などを指しています。

 

いま紹介した「見た目」のポイントは、心がけ次第でどんな人でも実践することができます。

「見た目」の印象で、損をしないようにしましょう。

 

2.「大きな声・間・抑揚」を意識した話し方

皆さんだったら、次のプレゼンター(発表者)のうち、誰の話を聴いてみようという気持ちになりますか。

 

【A】小さい声で、ボソボソと喋るプレゼンター

【B】早口で喋るプレゼンター

【C】「えー、あのー」等の無駄な口癖が多いプレゼンター

【D】大きな声で、間や抑揚をつけて喋るプレゼンター

 

 

 

 

大抵の方が、【D】を選んだのではないでしょうか。

 

先ほどのメラビアンの法則にもある通り、

第一印象の構成要素は、「話し方」が38%を占めています。

 

もちろん「話す内容」も大事になってきますが、プレゼンの冒頭では、

この人の話し方は、分かり易そうだ

この人の話し方は、聴いてて苦にならない

と、まずは思ってもらうことが大切です。

 

その為には、大きな声で、間や抑揚をつけて喋るようにしましょう。

では、なぜこの喋り方をする必要があるのでしょうか。

理由は3つあります。

 

大きな声で話すと、「自信がある」ように見えます

間があると相手が聴きやすいだけではなく、「落ち着いている」ように見えます。

抑揚をつけると、聴き手が大事なポイントを理解しやすいだけではなく、話の途中で眠くなりにくくなります。

 

話し方を磨くには、「練習」をするしかありません。

自分でコストをかけずに日常的にできる「話し方の練習法」としては、下記の4つがあります。

 

ニュースキャスターなどの「話のプロ」の喋り方をみて、話し方を学ぶ

「大きな声、間、抑揚」を意識して新聞や本を朗読してみる

プレゼンの冒頭の1分間を、大きな声で、間や抑揚をつけて練習してみる

自分の話し方を録音して、聴いてみる

 

ちなみに筆者が1番よく実践しているのは、④番です。

筆者の経験上、自分の話し方を「客観的に知る」「自分自身で改善点に気づく」というのが、

話し方を向上させる1番の近道かと思います。

 

1つの参考にして頂けると嬉しいです。

 

3.掴みの話題性で、聴き手の心を引き付ける

皆さんだったら、プレゼンの冒頭にどんな話をされたら、続きが気になりますか。

次の2つのパターンを比べてみましょう。どちらが興味を惹かれますか。

 

【A】

今日は、お熱い中、また大変お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。

私は、〇〇株式会社営業部の田中一郎と申します。どうぞ宜しくお願いいたします。

簡単に私のプロフィールを紹介しますと、A社・B社を経て今に至ります。

営業歴20年目でございます。

今日のプレゼンの流れですが、まず□□について50分程説明をしたのち、

一旦休憩を挟んで、11時過ぎより△△、●●について順に紹介していきます。

 

 

【B】

今日は、お集まりいただきありがとうございます。

プレゼンを担当します○○株式会社 営業部の田中です。どうぞ宜しくお願いします。

今日は、御社の『~使用料を30%削減する方法』についてご提案いたします。

こちらの流れで話を進めていきます。1.□□。2.△△。3.●●。

 

 

 

 

【B】の方が「続きが気になる」と思われたのではないでしょうか。

 

では、【A】と【B】の違いはどこにあるのでしょうか。

 

まず、【A】は下記3つの説明が長すぎて、聴き手を飽きさせてしまっています。

冒頭の挨拶・感謝の言葉

プレゼンターの自己紹介

プレゼンの流れについての説明

 

それに対して、【B】は、上記①~③の説明を短く端的に述べて、

そのぶん『聴き手の得られるメリット』について述べています。

 

先ほどの例では、

~使用料を30%削減する方法”が、聴き手の得られるメリットに該当します。

 

つまり、冒頭の1分間で聴き手の心を引き付けるには

冒頭の挨拶・感謝の言葉

プレゼンターの自己紹介

プレゼンの流れについての説明

を、短く端的に述べることが大切です。

 

何故なら、聴き手は、プレゼンターの自己紹介や挨拶、プレゼンの流れについて興味があるわけではないからです。

 

 

では、聴き手は何に興味を持っているのでしょうか。

それは大きく分けて4つあります。

 

(1)聴き手が得られるメリット

「聴き手が得られるメリット」について、冒頭で端的に述べるようにしましょう。

自分にとってプラスになる話だ」と思えば、聴き手も真剣に話をきいてくれます。

 

聴き手のメリットとしては、下記のようなものがあります。

 

  • 売上UP
  • コスト削減
  • 組織拡張
  • 問題解決
  • 業務改善
  • 品質向上
  • 生産性UP
  • 利便性UP
  • 時間短縮

 

聴き手のメリットを言う時のポイントは、聴き手が

困っていること

課題に感じていること

について触れるということです。

 

その為には、普段から

聴き手の立場にたって物事を考える

聴き手のことをよく知る

ということが大切です。

 

 

(2)聴き手の予想をいい意味で裏切る

次の内、話の続きが気になるのはどちらですか。

 

【A】ダイエットで大切なのは、実は運動じゃないんです。

【B】ダイエットで大切な3つのポイントについて説明します。

 

 

 

この場合、【A】の方が、続きが気になったのではないでしょうか。

 

「ダイエットで大切なのは、実は運動じゃないんです」と言われると、

「それから先の答えを教えてー」といった心理が働きます。

 

このように、「でっ、結論は何なの?」と

相手に敢えて興味を持たせるというのも聴き手を引き付けるコツです。

 

 

(3)質問を投げかける

次の内、話の続きが気になるのはどちらですか。

 

【A】今日は、冒頭1分間で聴き手を引き付けるプレゼンテクニックについて紹介します。

【B】冒頭1分間で、聴き手の心をわしずかみにする人、そうでない人の違いはどこにあるのでしょうか。

 

 

 

 

この場合、【B】のように質問を投げかけられた方が、

「続きを知りたい」という興味を持ったのではないでしょうか。

 

それは、質問を投げかけられた方が、「答えを知りたい」という心理が働くからです。

 

また、質問を投げかけると、聴き手は、「プレゼンターが一方的に話しをしているのではない、聴き手を“巻き込みながら”話をしてくれている」といったプレゼンターに対する好印象を抱きます。

 

そうすると、「自分も受け身ではなく、自分事と捉えて真剣に話を聴こう」という気持ちになります。

 

質問のパターンとしては、下記のようなものがあります。

よかったら参考にしてください。

 

■「良い状態」をイメージさせる質問

どうすれば良くなるのでしょうか

なぜ良いのでしょうか

何が良いのでしょうか

 

■「課題」について考えてもらう質問

この状態を、どう改善すればいいのでしょうか

なぜ上手くいかないのでしょうか

何が原因なんでしょうか

 

■「聴き手の知りたい願望」をくすぐる質問

選択基準には、どのようなものがあるのでしょうか

秘訣はどこにあるのでしょうか

人気の理由は何でしょうか

 

 

(4)インパクトのある数字を見せる

冒頭に数字を見せて、「この数字はなんでしょうか」とクイズを投げかけると、聴き手にインパクトを与えることができます。

 

例えば、こんな感じで話を進めていきます。

 

<一例>

 

53,184件

この数字は何だと思いますか?

 

 

 

 

実は、これは「東京都内で、1年間に自転車の盗難被害にあった件数」を表しています。

つまり、1日に146台の自転車が盗まれています。

 

そこでご案内するのが、「自転車の盗難被害ゼロの実績を誇る」我が社のAという商品です。

 

 

このように数字を見せると、聴き手を引き付けるだけではなく、

自分にも関連する話題だ」という認識を、聴き手に持たせることができます。

 

まとめ

以上今日は、「冒頭の1分間で、聴き手を引き付けるプレゼンテクニック」を3つ紹介しました。

 

1.説得力あるたたずまい

 

2.「大きな声・間・抑揚」を意識した話し方

 

3.掴みの話題性で、聴き手の心を引き付ける

(1)聴き手が得られるメリット

(2)聴き手の予想をいい意味で裏切る

(3)質問を投げかける

(4)インパクトのある数字を見せる

 

どれか一つでも実践していただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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