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今日は、部下が上司の言動についイラッとしてしまう身近な事例をあげながら、
「上司に対する怒りの感情をコントロールする方法」を紹介します。
●上司とより良い関係を築きたい
●職場でのストレスを軽減したい
と考えている方の一助になれば幸いです。
上司に対する怒りの感情をコントロールする上で、大切なこと
上司が理不尽な言動をした際、腹を立てる部下もいれば、
あまり気に留めない部下もいます。
この違いは、一体どこにあるのでしょうか。
それは、下記2つのスキルが備わっているか・いないかの違いにあります。
スキル1:自分の考えや価値観に固執をしないで、物事を多角的に捉えることができる
上司の言動に対して、腹を立てない部下は、
上司が自分の考えや価値観に反する態度をとっても、
●そんなやり方もある
●そんな考え方もできる
と相手を柔軟に受け入れることができます。
その一方、自分の考えや価値観に固執をしてしまう部下は、
上司との違いを受け入れられずに、些細なことでもイライラしてしまいます。
スキル2:相手の言動や感情に振り回されずに、ときに聞き流すことができる
上司の言動に腹を立てない部下は、上司が理不尽な態度をとっても、
さらりと受け流して、目の前のやるべき仕事に集中します。
なぜなら、他のことに集中することで、
自分のネガティブな感情に引きずられないで済むからです。
しかし、上司に腹を立ててしまう部下は、
●上司に言われたひどい一言
●上司の理不尽な態度
が頭から離れずに、ネガティブな感情を長い間引きずってしまいます。
このように気持ちの切り替え方一つで、
上司に対する怒りの感情をコントロールすることができます。
では事例を使って詳しく見ていきましょう。
事例1:自慢話ばかりをする上司
過去の成功体験を自慢げに話す上司に、
●またその話か
●上司の若い頃と今の自分を比較しないで欲しい
と感じ、ついイラっとしてしまった経験はありませんか。
では、上司はなぜ自分の成功体験を部下に語るのでしょうか。
皆さんも、その理由について一緒に考えてみましょう。
【A】部下との親睦を深めたいから
【B】部下に自分の存在価値を認めて欲しいから
答えは、【B】です。
上司が自慢話をするのは、「自分の存在価値を認めて欲しい」と思っているからです。
このように、上司の言動を表面上だけで判断するのではなく、
その裏には、どんな思い・欲求が隠されているのかといった所まで汲み取ることができれば、
上司の些細な言動に、いちいちイライラしなくなります。
では、自慢話をしてくる上司には、どのように接すればいいのでしょうか。
皆さんも、一緒に考えてみましょう。
【A】「勉強になります。」「私も、〇〇上司のようになれるようがんばります!」
と上司に対して承認する言葉をかける。
【B】「上司が入社した当時と今とでは、仕事のスタイルが違うんですよ!」と言って、上司の発言を否定する。
答えは、【A】です。
自慢話をしてくる上司は、とにかく「自分を認めて欲しい」と感じています。
その欲求をしっかりと受け止めて、上司に対して「承認する言葉」をかけるようにしましょう。
理不尽な態度を取られた時こそ、
「なぜ相手はそのような態度をとるのか」を立ち止まって考えることが大切です。
そうすれば、その時の自分のベストな行動を見つけ出すことができます。
事例2:自分だけに厳しい上司
同じミスをしても、自分にだけ厳しい上司に対して、
●人によって差をつけるなんてひどい
●そんなに厳しく叱らなくてもいいじゃないか
と感じ、ついイラっとしてしまった経験はありませんか、
では、そんな怒りの感情をコントロールするには、どうしたらいいのでしょうか。
方法は、2つあります。
(1)「事実」と「思い込み」を分けて考える
「上司が厳しいのは、本当に自分にだけなのか」を、客観的に分析をするようにしましょう。
●上司の他の部下への接し方を観察してみる
●同僚や先輩に相談をしてみる
のもいいでしょう。
冷静に分析をしてみると、上司は自分にだけではなく、
他の部下に対しても、厳しい態度をとっている場合があります。
怒りの感情をコントロールするには、
変な決めつけをせず、物事を冷静に把握することが大切です。
(2)「期待してくれている」とプラスに受け止める
上司が厳しいのは、「自分に対して、期待をしてくれているからだ」と
プラスに受け止めることも大切です。
期待をしていない人には、厳しく叱りません。
なぜなら、叱るという行為は、気力やパワーを使うからです。
叱ってくれる人の存在を、うっとうしいと思うのではなく、
「とても有難い存在である」と感謝することができれば、怒りの感情を抱かなくなります。
事例3:必要以上に、自分と他人を比較する上司
上司が「自分と他人」を比較してきたら、
●なんで、〇〇さんと比べられなきゃいけないんだ
●自分だって頑張っているのに、〇〇さんのことばかりを評価して
と感じ、ついイラっとしてしまった経験はありませんか。
では、上司から理不尽な比較をされた際に、
どのようにして怒りの感情と向き合えばいいのでしょうか。
方法は、2つあります。
(1)ネガティブな感情を頑張る原動力に変える
上司から比較をされると、劣等感を感じ、責められているような気分になるものです。
しかし、比較をされたときに感じる感情は、
●自分の苦手な部分
●自分の弱い部分
●自分が指摘をされたくない部分
●自分の自信のない部分
について気づかせてくれます。
こんな時こそ、自分を見つめ直すチャンスと捉え、
「自分自身の課題」と向き合うようにしましょう
そうすれば、劣等感という感情も、「頑張る原動力」に変えることができます。
(2)「人は人。自分は自分。」と考えてマイペースに頑張る
いくら上司が、他人と自分を比較しても、
「人は人。自分は自分。」といった考え方を持つようにしましょう。
一点だけを見て、他人と自分を比較するのは、あまりにも短絡的です。
上司から、心無い比較をされた時は
●自分には、別の才能がある。
●自分には、別の強みや長所がある。
と、自分らしさに目を向けるようにしましょう。
事例4:根性論を言う上司
結果がでないことに対して、「気合が足りないのではないか」と言ってくる上司に
●根性論ではなく、もっと具体的なアドバイスが欲しい
と感じ、ついイラっとしてしまった経験はありませんか。
では、どうして根性論を言ってくる上司に腹が立ってしまうのでしょうか。
その理由について、考えてみましょう。
【A】価値観の違いが原因
【B】性格の違いが原因
答えは、【A】です。
根性論を言ってくる上司は、「仕事には、気合が必要だ」と考えています。
それに対して、部下は、「根性論なんて古臭い」と考えています。
つまり、
●お互いの価値観が違う
●お互いの価値観を理解し合えない
ことで、怒りの感情がわきます。
こんなときの対象法は、ただ一つ。
「上司は、こういう価値観を持っているのだ」と受け止めることが大切です。
上司との価値観の違いに、いちいち過剰に反応していたら疲れてしまいます。
●人は、それぞれ様々な価値観を持っている。
●価値観に正解も不正解もない
といった考え方をもつと、上司の価値観を素直に受け止められるようになります。
事例5:口うるさい上司
慣れた仕事にも関わらず、
「ああしなさい」「これはやったのか」と口うるさく言ってくる上司に、
●いつまでも、自分を新人扱いして!
●自分に仕事を任せるのが不安なのか
と感じ、ついイラっとしてしまった経験はありませんか。
ではなぜ上司が口うるさいことに対して、腹を立ててしまうのでしょうか。
それは、上司の言葉を深読みしてしまっているからです。
怒りの感情を上手にコントロールできる人は、上司が口うるさくても、
「はい、承知しました」と言って、軽く受け流すことができます。
それに対して、怒りの感情を感じてしまう人は、
上司の発言を深読みして、
●上司は自分のことを信頼していない
●どうせミスをすると思っている
などと変に勘ぐってしまうのです。
「上司の発言を深読みしない!」これだけでも、上司に対して怒りの感情を抱かなくなります。
まとめ
以上今日は、部下が上司の言動についイラッとしてしまう身近な事例をあげながら、
「上司に対する怒りの感情をコントロールする方法」を紹介しました。
①自分の考えや価値観に固執をしないで、物事を多角的に捉える
②相手の理不尽な言動に振り回されないで、ときに受け流す
この2つのスキルを身に付けておくだけで、怒りの感情を上手にコントロールできるようになります。
今日紹介した5つの事例のうち、どれか一つでも実践していただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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