内向型リーダーが、自己の強み・個性を活かしながらリーダーシップを発揮する9つの方法

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今日は、内向型リーダーが自己の強み・個性を活かしながらリーダーシップを発揮する方法を、「部下育成」「決断力」「統率力」といった視点を中心に9つ紹介していきます。

 

「自分は内向的な性格だから、リーダーに向いていないのではないか」

と不安に感じているリーダーの一助になれば幸いです。

 

1.リーダーに向いていない人なんていない!

皆さんが考える「リーダーに向いている人の条件」とは何ですか。

下記のうち、当てはまるものに〇をつけてみましょう。

 

①明るくて陽気

②話がうまくて盛り上げるのが得意

③即断即決ができる

④性格がポジティブ

⑤聴き上手

⑥人の気持ちや個性をくみ取れる

⑦物事を慎重に判断する

⑧真面目で一生懸命

 

実はこれ、「①~④は外交的なリーダー」「⑤~⑧は内向的なリーダー」の特徴を指しています。

 

リーダーに向いている人の条件として、①~⑧までまんべんなく〇がついたのではないでしょうか。

 

「内向的な性格だから、リーダーに向いていない」と考える必要は、全くありません。

自分の強みや個性を活かして、あなたらしいリーダーシップを発揮していくことが大切です。

 

2.内向型リーダーの強み

内向型リーダーには、一般的に下記のような強みがあります。

 

(1)聴き上手

内向型リーダーは、「部下の話に耳を傾ける」といったことが自然とできます。

人は、自分の話を真剣に聴いてくれる相手に心を開きます。

聴き上手は、部下との信頼関係を築く上で欠かせないスキルです。

 

(2)人の気持ちや個性をくみ取れる

内向型リーダーは、相手のことをよく観察する傾向にあります。

その為、部下の気持ちや個性をくみ取るといった事に長けています。

相手をよく観察しているからこそ、部下一人ひとりの強み・個性に合わせた部下育成ができます。

 

「DiSC理論に基づいた部下のタイプ別指導法」の記事はこちら

 

(3)物事を慎重に判断する

内向型リーダーは、最悪のケースを想定したり、データや事実に基づいて、物事を慎重に判断する傾向にあります。

そのため、リスク管理や危機管理能力に長けています。

 

(4)真面目で一生懸命

内向型リーダーは、不正や手を抜くことが嫌いです。

自分がやると決めたことは、最後まで根気強く取り組みます。

この真面目で一生懸命な姿は、メンバーの良き手本となります。

 

以上、内向型リーダーの強みを紹介しました。

 

自分は、「内向的な性格で、人前で話したり、メンバーをぐいぐい引っ張るのが苦手」など、自分の短所にばかり目を向ける必要はありません。

 

内向型リーダーには、あなたにしかないリーダーの強みが備わっています。

 

自分の強み・長所に目を向けて、

今の自分に自信を持つ

自分の強みを活かしたリーダーシップの方法を知る

ことが大切です。

 

3.「聞き上手」の強みを活かした部下育成3つ

では、内向型リーダーの強みを活かしたリーダーシップの方法を見ていきましょう。

まず、「聴き上手」である強みを活かした部下育成の方法を3つ紹介します。

 

(1)指示よりも相談

聴き上手な内向型リーダーは、

部下の話を最後まで聴く

部下の意見を聞き入れる柔軟性

を持っています。

 

指示を出すときには、部下と相談しながら仕事の内容を決める「相談スタイル」を取り入れるといいでしょう。

 

「~してください」と言うよりも、

「〇〇の件、~にしようと思うんだけどどうかな?」

と部下に相談を持ち掛けた方が、部下の意見を引き出すことができます。

 

上司と部下でお互いに意見を出し合えるというのは、信頼関係の構築や部下のやる気アップに繋がります。

 

全部が全部、「相談型」の指示スタイルというのは難しいかもしれませんが、

時間的に余裕のある時など、試してみて頂けると幸いです。

 

(2)知識の共有

部下の専門スキルを向上させる上で、効果的なやり方は次のうちどれだと思いますか。

 

【A】マニュアルを作る

【B】ワンポイント講習会を定期的に開く

【C】リーダーによるマンツーマン指導

 

 

 

 

答えは、【B】「ワンポイント講習会を定期的に開く」です。

 

ワンポイント講習会のやり方は、主に2つあります。

1つは、「各自が持っている知識や技術をみんなの前で発表し合う」といったやり方です

 

もう一つは、

メンバー全員に「業務上で困っていること」を挙げてもらう

それに対して、みんながどんな対応をしているのかを共有し合う

といったやり方です。

 

マニュアルやマンツーマン指導と違い、全員が「教える側」・「教わる側」の両方の役割を担っているのが特徴です。

 

人は、教えることによって、より成長します。

だからこそ、ワンポイント講習会が、【A~C】の中で最も効果的な部下育成と言えます。

 

ワンポイント講習会は、継続して行うことで、下記のような効果が期待できます。

メンバーのレベルアップを図れる

新人でも、高度なスキルが使えるようになる

メンバー同士で教え合う風土ができるので、職場の雰囲気が良くなる

 

部下育成のやり方も、工夫次第で色々なやり方があります。

聴き上手な内向型リーダーだからこそ、

メンバーを立て、メンバーひとり一人を主役にすることができます。

 

チームのレベルアップを図りたいと考えている内向型リーダーは、

「ワンポイント講習会」をぜひ実践してみてください。

 

(3)持ち回り議長ミーティング

聴き上手な内向型リーダーにもってこいのミーティングのやり方を紹介します。

それは、議長の役割をメンバーが順番に担当する「持ち回り議長ミーティング」です。

 

内向型リーダーの中には、「人前で話すのはちょっと苦手」といった方もいます。

そんな方にも、持ち回り議長ミーティングはお勧めです。

 

メンバー全員が、議長を経験すると、「議長の大変さや、意見が出ない気まずさ」等を身を持って感じ取ることができます。

 

議長の大変さが分かれば、メンバーも自然とミーティングに対して、協力的になります。

また、毎回議長が変わることで、ミーティングの雰囲気がマンネリ化せず、いつも新鮮です。

 

ミーティングでもっと皆に意見を出してほしいと考えている内向型リーダーは、

持ち回り議長ミーティングをぜひ実践してみてください

 

4.「人の個性をくみ取る」強みを活かした部下育成の方法

次は、「人の気持ちや個性をくみ取れる」といった内向型リーダーの強みを活かした部下育成の方法を紹介します。

 

それは、メンバーひとり一人を、「専門家にさせる」といった育成手法です。

 

パソコンのことなら、Aさんに訊け

クレーム応対のことなら、Bさんに訊け

在庫管理のことなら、Cさんに訊け

 

といった具合に、部下の強みを活かして、その分野の専門家に抜擢するといったやり方です。

 

専門家といっても、プロなみに詳しくなければいけないという訳ではありません。

「チームの中で、〇〇さんがこの分野に詳しい」といった立ち位置が、メンバー間でオープンになっていればOKです。

 

「〇〇のことなら、~さんに訊け」といった専門性を持たせる利点は3つあります。

部下に自信がつく

長所を伸ばす部下育成ができる

お互いの長所を認め合う、雰囲気の良い職場になる

 

全員にそれぞれの専門性を見つけるのは難しいかもしれませんが、職場になじめないでいるメンバーに対して専門性を持たせると、それをきっかけに会話が増えたり、職場の仲間と打ち解けるのを助けたりする効果があります。

 

5.内向型リーダーの決断力を速める3つの方法

内向型リーダーには、「物事を慎重に判断する」強みがあると冒頭で紹介しました。

 

しかし、すべての状況において、じっくりと考える猶予があるかといったら違います。

ときに、即断即決を求められる場面もあります。

 

では、内向型リーダーの決断力を速めるにはどうしたらいいのでしょうか。

方法は、3つあります。

 

(1)判断基準を決めておく

「会社の利益」というのは、絶対的な判断基準の一つになります。

 

「会社の利益」といっても、

目の前の損を避けるか

将来の徳をとるか

など色々な考え方ができます。

 

会社の利益という視点から、あなたなりの判断基準を一つ決めておくといいでしょう。

 

(2)7割の見込みがあれば動き出す

内向型リーダーは、慎重に物事を判断するため、下調べや事前の準備・計画に時間をかけるといった傾向にあります。

そのため、内向型リーダーの中には、動き出しが遅れるといった場合があります。

 

そうならないためにも、「7割の見込みがあったら動きだす」といった習慣を持つようにしましょう。

 

「えっ、7割で動き出しちゃって大丈夫なの」と不安に思った方も、安心してください。

 

一般的に、内向型リーダーの100%は、一般の人の120%に匹敵するといわれています。

 

つまり、内向型リーダーに7割の自信・確信があれば、

それは一般の人の9割の自信・確信に匹敵するということです。

 

少し、動き出しの合格ラインを下げるだけで、物事の取り掛かりが早くなります。

 

(3)あとで軌道修正が可能と考える

事前準備の段階で、すべてを完璧にやる必要はありません。

やってみて不具合があれば、やりながら改善をする

途中で、修正や微調整を加えることもできる

といった考えを持つようにすると、物事の取り掛かりや、決断が早まります。

 

内向型リーダーが持つ、「物事を慎重に判断する」といった強みに加えて、

今回紹介した即断即決の3つの方法も実践していっていただけたら幸いです。

 

6.●●時に全面に立つだけで、部下の心を一気につかむことができる

内向型リーダーには、「真面目で一生懸命」といった強みがあると冒頭で紹介しました。

内向型リーダーの存在を部下に認めさせるとっておきのタイミングというのがあります。

それは次のうち、どれでしょうか。

 

【A】クレーム応対

【B】部下がお客様に損害を与えてしまったとき

【C】ミスに気づき、迅速な対応・解決が求められるとき

 

 

 

答えは、どれも正解です。

【A】~【C】は全てトラブル時の対応です。

 

普段は、部下の話に耳を傾ける温厚な内向型リーダーが、

トラブル時に、前面に立って部下を守る

チームの代表として、メンバーを統率する

解決の糸口を見つけ、迅速に対応する

といった姿は、普段とのギャップがある分、部下を余計に感動させます。

 

トラブルが起こった時こそ、部下からの信頼を勝ち取るチャンスです。

トラブルというのはできれば避けたいものですが、そんな時こそ歯を食いしばって頑張りましょう。

 

おまけ

よく内向型リーダーから、「人前で話すのが苦手です」というお声をいただきます。

最後に、そんなお悩みを持つ内向型リーダーのために、人前であがらずに話をする方法を紹介します。

 

それは、「小道具を使う」です。

 

数値を使うときには、グラフを見せながら話す

ニュースの話題でれば、新聞記事を見せながら話す

実物をみせることが可能であれば、それを見せながら話す

など、口頭だけではなく、小道具を使って視覚からも情報を伝えるといいでしょう。

 

小道具を使うことで、

相手が理解しやすくなる

聞き手の目線が、自分ではなく小道具に集中するので、その分あがらずに話せる

といった効果があります。

 

事前準備の手間はかかってしまいますが、

人前であがらずに話したいと考えている方は、一度試してみて頂けると幸いです。

 

まとめ

以上今日は、内向型リーダーが自己の強み・個性を活かしながらリーダーシップを発揮する方法を、9つ紹介しました。

 

1.リーダーに向いていない人なんていない!

 

2.内向型リーダーの強み

(1)聴き上手

(2)人の気持ちや個性をくみ取れる

(3)物事を慎重に判断する

(4)真面目で一生懸命

 

3.「聞き上手」の強みを活かした部下育成3つ

(1)指示よりも相談

(2)知識の共有・・・ワンポイント講習会

(3)持ち回り議長ミーティング

 

4.「人の個性をくみ取る」強みを活かした部下育成の方法

(1)メンバーを専門家にさせる

 

5.内向型リーダーの決断力を速める3つの方法

(1)判断基準を決めておく

(2)7割の見込みがあれば動き出す

(3)あとで軌道修正が可能と考える

 

6.トラブル時に全面に立つだけで、部下の心を一気につかむことができる

 

7.おまけ

内向型リーダーが、人前であがらずに話をする方法:小道具を使う

 

どれか一つでも実践していただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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