(本ページは、プロモーションが含まれています)
皆さんは、部下のスタイルに合わせて「指導法」を変えていますか。
「この部下とは仕事が円滑に進むのに・・・、あの部下とはなぜか上手くいかない」
といった経験はありませんか。
それは、あなたの指導法が「マッチする部下」と「マッチしない部下」がいるからです。
つまり、部下の性格や行動特性に合わせて、「指導法」を変えていく必要があります。
今日は、米国の行動心理学者ウィリアム・ムートン・マーストン博士によって提唱された「DiSC理論」を基に、「部下のスタイル別指導法」を紹介していきます。
(DiSC、Everything DiSCはJohn Wiley & Sons社が著作権を所有し、日本語版開発および総販売代理権をHRD株式会社が有しています)
DiSC理論とは
人の行動パターンを下記の4つに分類したのが、DiSC理論です。
D:主導型(Dominance)
i:感化型(influence)
S:安定型(Steadiness)
C:慎重型(Conscientiousness)
DiSC理論は、「人の行動パターン」を判断するツールとして、世界84カ国で4,000万人以上に利用されています。
これから、各4つのスタイルの「特徴」と「それに合わせた指導法」を紹介していきます。
あなたの部下が、どのスタイルに該当するかを考えながら、読んで頂けると幸いです。
D:主導型(Dominance)
~このスタイルの特徴~
●意思が強く、行動的でチャレンジ精神に富む
●意思決定が早く、自分なりのやり方で結果をだそうとする
●改善意識が高く、細かく指示を出されることを嫌う
●困難やプレッシャーに打ち勝つ、強いメンタルを持っている
~このスタイルへの指導法~
●彼らが挑戦したいと思うような「少し高めの目標」を設定してあげることが大切です。
さらに、その目標を達成したときの報酬や権限を事前に示すと、やる気アップに繋がります。
報酬や権限に関しては、昇進・昇給以外に、「名刺の肩書き」や「デスクの配置変え」など"目に見える恩賞"を与えると効果的です。
●細かく口出しをせずに、「信じて任せる」ことが大切です。部下にあれこれ指示を出さずに、部下の方から相談や助言を求めてきた時には、親身になって対応をしてあげましょう。
~このスタイルをやる気にさせる一言~
「この仕事を任せられるのは、君しかいない」
「君がいないと困る」
※このスタイルの人は、自分の存在価値が認められると、俄然やる気がでます。
~このスタイルの人にしてはいけないこと~
●細かく指示・命令をする
●上司の型にはめようとする
●途中経過の細かい報告を求める
i:感化型(influence)
~このスタイルの特徴~
●明るく社交的な性格で、人と接するのを好む
●感情表現が豊かで、物事を肯定的に捉える
●楽観的であるため、難しいことでも安易に引き受ける
●粘り強さや緻密性に欠ける所がある
~このスタイルへの指導法~
●とにかく相手の良い所・がんばっていることを、褒めてあげることが大切です。
「褒められたい」という気持ちは誰でも持っていますが、iスタイルの人は、特にその傾向が強いと言われています。
服装など些細なことでもいいので、気づいたことを褒めてあげると、やる気アップに繋がります。
●コンタクト回数を増やすことが大切です。
このスタイルの人は、「上司に関心を持たれていない」と感じると、やる気を下げる傾向にあります。
上司の方から積極的に話し掛けて、部下とのコンタクト回数を増やすように心掛けましょう。
~このスタイルの人をやる気にさせる一言~
「君の仕事を専務も褒めていたよ」
※このスタイルの人は、経営陣や上層部がほめていることを伝えると、俄然やる気がでます。
~このスタイルの人にしてはいけないこと~
●部下への無関心
●必要最低限のコミュニケーションしかとらない
●仕事に対するフィ―ドバックをしない
S:安定型(Steadiness)
~このスタイルの特徴~
●コツコツと頑張る粘り強さがある
●言われたことを、言われた通りに忠実にこなす
●協調性があり、協力的である
●安定した状況を好み、変化を嫌う
●慣れ親しんだ従来のやり方で、成果をあげようとする
~このスタイルへの指導法~
●段階を踏ませて、一つひとつ確実にチャレンジをさせていくことが大切です。
●このスタイルの人は、裁量権を持たせるよりも、「具体的なやり方」や「手順」を指し示してあげる方が、能力を発揮します。
~このスタイルの人をやる気にさせる一言~
「困ったことがあったら、何でも相談してくれ」
※調和のとれた安定した環境のなかで最も力を発揮する傾向があるので、
困ったときに相談する相手がいると思うと、安心して業務に取り組みます。
~このスタイルの人にしてはいけないこと~
●仕事を丸投げする
●漠然とした指示を出す
C:慎重型(Conscientiousness)
~このスタイルの特徴~
●細かい所にこだわりを持ち、些細なミスや間違いも許さない
●データ、資料、数値を駆使して、正確さや合理性を求める
●メリット・デメリットを検討した上で、慎重に結論をだす
●上司に対する質問が多く、納得しないと動かない
~このスタイルへの指導法~
●このスタイルの人は、「納得しないと動かない」という傾向があります。
そのため、指示を出すときには「目的」や「仕事の全体像」を指し示すことが大切です。
●このスタイルの人は、自分が納得できるまで、上司に質問をする傾向があります。部下の質問に対しては、面倒くさがらずに、時間をかけて丁寧に答えましょう。
また、指示をした際、上司の方から「なにか質問はある?」と、最後に確認を入れるのもいいでしょう。
部下が、疑問を残さず、納得して仕事ができるようサポートしていくことが大切です。
●このスタイルの人は、多少のミスや間違いも許さない完璧主義者です。
そのため、上司であるあなたが、予想されるリスクや失敗に対する「許容範囲」を示すと、安心して業務に取り組みます。
~このスタイルの人をやる気にさせる一言~
「君の考えは、もっともだと思う。」
※このスタイルの人は、自分がじっくり考え出した結論やアイデアが認められると、俄然やる気がでます。
~このスタイルの人にしてはいけないこと~
●「これお願い」「これやっておいて」など、
仕事の目的や全体像を説明しないで、仕事を頼む
●考える時間を与えずに、決断をせまる
●部下の考えやアイデアを頭ごなしに否定する
まとめ
以上、DiSC理論を用いた「部下のスタイル別指導法」を紹介しました。
各スタイルごとの「指導キーワード」は、下記の通りです。
D:主導型(Dominance)
少し高めの目標を設定する、信じて任せる
i:感化型(influence)
褒める、コンタクト回数を増やす
S:安定型(Steadiness)
段階的にチャレンジをさせる、具体的なやり方・手順を示す
C:慎重型(Conscientiousness)
仕事の目的や全体像を説明する、「質問がないか」確認を入れる、リスクや失敗に関する許容範囲を示す
あなたの部下は、D:主導型、i:感化型、S:安定型、C:慎重型のどれに該当しましたか。
部下のスタイルを知り、それに合わせた指導法を1つでも実践していただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
■『コーチング』『OJT』に関する他の記事はこちら
仕事の手戻りを防いで、指示事項がしっかりと伝わる「指示の仕方」
「ネガティブな報告」を受けたときに、上司がするべき2つのこと
誰も教えてくれない、コーチングにおける「質問テクニック」7つ
■最近のよく読まれている記事はこちら
『ポジティブ・セルフトーク』でストレスを感じない自分になる方法
■研修に関するお問い合わせ
●先取り型研修事務所へのご質問・お問い合わせは、こちら
●研修サービス
①1.5時間からの「短時間集中」集合研修
②集合研修受け放題プラン
③研修テキストの作成
④研修体系の構築支援
に関する詳細は、こちら
●研修テーマに関しては、こちら
■Facebookはこちら
「いいね!」をクリックして、『職場ですぐに実践できるビジネステクニック』の最新情報を手に入れよう☆
先取り型研修事務所のFacebookはこちら