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今月のブログテーマは、『アンガーマネジメント』です。
今日は、「怒りの感情の上手な伝え方」について紹介します。
●ストレスが溜まっている人
●言いたいことが言えずに悩んでいる人
●怒ると、ついカッとなってしまう人
の一助になれば幸いです。
あなたの怒りの感情との向き合い方は、どのタイプ?
皆さんは怒りの感情を抱いたとき、
●相手に伝えますか?
●それとも言わずに我慢しますか?
怒りの感情との向き合い方は、主に6タイプに分かれます。
●皆さんがどのタイプに当てはまるのか?
●6タイプの内、どのタイプが理想なのか?
という視点で、6タイプの特徴を読み進めていっていただけると幸いです。
タイプ1:怒りを「誰か」や「何か」のせいにする
怒りの矛先を「相手」や「環境」のせいにします。
自己反省をせずに、責任転嫁をする傾向があります。
<このタイプの口癖>
●あの人のせいでこうなったんだ!
●私が就職できないのは、不景気のせいだ!
タイプ2:「嫌われたらどうしよう」と心配しすぎる
「自分がどう思うか」より「相手がどう思うか」を優先するため、
言葉を慎重に選びながら話をする傾向があります。
その為、受け手によっては、
「で、結論は何なんだ?」「話が回りくどい!」と思われてしまう場合があります。
<このタイプの口癖>
●本当はAがいいけど…、あなたがBだと思うならBで…。
タイプ3:八方美人(全ての人に好かれたい)
怒りの感情があっても、本音を言わず、誰に対しても良い人を演じます。
このタイプは、「嫌われたくない」という思いから、「Yesマン」になる傾向があります。
<このタイプの口癖>
●〇〇さんのおっしゃる通りです。
●〇〇さんの仰せの通りに致します。
タイプ4:怒りを溜め込みすぎる
怒りを溜め込み込みすぎて、ある日突然、感情を爆発させたり、メンタル不調を起こします。
このタイプは、周囲から「キレると怖い」と思われています。
<このタイプの口癖>
●もう我慢の限界だ!
●私の気持ちも知らないで!
タイプ5:言いたいことを何でも言ってしまう攻撃型
「相手がどう思うか」よりも、「自分がいいたいこと」を優先します。
その為、相手の人格を否定したり、言わなくてもいいことまで言い過ぎて、
相手を傷つけることがあります。
<このタイプの口癖>
●〇〇さんって、こういうところが××ですよね!
●だいたいあなたはいつも、××だからいけないのよ!
タイプ6:感情的にならずに、相手のとった行動を指摘する
感情的にならずに、相手のとった行動に対して、指摘と提案ができます。
相手の話に耳を傾ける柔軟性を持っているので、相手も指摘や提案を受け入れやすいといった傾向があります。
<このタイプの口癖>
●~の理由から、今後は〇〇するようにお願いします。
●いつもの〇〇さんらしくないと感じたのですが、何かあったのですか?
以上、怒りの向き合い方の6タイプを紹介しました。
このなかで、怒りと最も上手な付き合い方をしているのは、「タイプ6」です。
怒りの感情を我慢することなく、
相手を尊重した上で、怒りの感情を伝えることができています。
皆さんは、どのタイプでしたか?
タイプ2・3・4に該当した方は、
「怒る」ことに対して、下記のようなイメージを持っていませんか?
●怒ることは、悪いことだ
●怒るのは、大人げない
●怒るのは、恥ずかしいことだ
●怒ったら嫌われそう
つまり、タイプ2・3・4に該当した方は、
「怒る=悪いこと」と捉えているため、怒りを我慢してしまう傾向にあります。
では、なぜ人は「怒る=悪いこと」と捉えてしまうのか、その理由は2つあります。
①「怒る=悪いこと」と、教育されてきた人が多いから。
②「怒る」という行為には、怒っても、怒らなくても“後悔”がつきまとうから。
【怒った後】
「なんで自分はあんなことで、怒ってしまったんだろう…。
あんな言い方をしなければよかった…。」という後悔。
【怒りを我慢した後】
「なんであんなことをされたのに、自分は怒らなかったんだろう…」という後悔。
アンガーマネジメントでは、「怒りという感情に対して、“後悔”しない」ということを大切にしています。
皆さんが、これから先、怒りの感情に対して”後悔”しないためには、
下記2つのポイントを身に付ける必要があります。
①「怒っても構わない」という考え方を持つ
②怒る時には、相手を傷つけない「上手な伝え方」をする
では、相手を傷つけない「怒りの上手な伝え方」をするには、どうしたらいいのか。
一緒に考えていきましょう。
怒りの上手な伝え方 4つのポイント
ポイント1:相手の人格ではなく、とった行動に注目する
では例題をみていきましょう。
次の内、相手のとった“行動”に注目しているのはどちらですか。
【A】作ってもらった資料にいくつか誤字があったよ。
必ず提出をする前には、間違いがないか確認をして欲しいんだ。
よろしく頼むよ。
【B】君が作る資料は、誤字だらけで使い物にならないよ!まったく!!
社会人何年目だっけ?君は、一人前に資料も作れないのかね。
答えは、【A】です。
【A】は、相手のとった行動に注目しながら、
「今後はこうして欲しい」といった提案を述べています。
一方【B】は、仕事のミスだけではなく、人格まで否定しています。
ただ頭ごなしに怒るだけで、今後の改善点について触れていません。
これでは、言われた相手は「自分はどうせ駄目だ…」と感じ、
自信を無くしたり、仕事の意欲が低下してしまいます。
<Point>
相手を怒る時には、人格を否定するのではなく、
「今後どうして欲しいか」を冷静に伝えることが大切です。
ポイント2:理由を添える
「相手にもっとこうして欲しい」と伝えるときには、必ず理由を添えるようにしましょう。
理由を添えるだけで、相手は「強制されている」といった感覚を感じにくくなります。
<悪い例>
会議室を使い終わったら、整理整頓しておくように!
<良い例>
次に使う人が気持ちよく使えるように、会議が終わったら整理整頓をしてください。
会議室はお客様も利用します。会議室が汚いと、会社の印象が悪くなります。
一緒に徹底していきましょう。
ポイント3:怒りは、言葉のキャッチボールで伝える
怒りを伝えるときには、一方的に話すのではなく、
質問をしながら、相手の置かれている状況や考えなどにも、耳を傾けるようにしましょう。
こんな風に質問をしていきます。
上司:資料を作ってくれてありがとう。
最後に読み返して、誤字がないか確認をした?
部下:実は忙しくて…、間違いがないか確認せずに提出してしまいました。
上司:そうか、忙しかったんだね。
忙しくても一つひとつの仕事を疎かにしてはいけないよ。
今後は間違いがないか、確認してから私に提出をしてください。
部下:申し訳ありませんでした。以後気を付けます。
<Point>
●まず、相手を「承認する言葉・労いの言葉」をかけるのがポイントです。
例題では、「資料を作ってくれてありがとう」といった言葉をかける所から始まっています。
●相手が、言った言葉に対して、反復をするようにしましょう。
例題では、「忙しかったんだね」という言葉を反復しています。
言葉を反復されると、相手は自分の話を真剣に聴いてもらえたと感じます。
●怒りを伝えるときには、短く端的に!
いくら言葉のキャッチボールが大事といっても、何回も質問すると詰問や説教になってしまいます。質問は、1~2個に留めるようにしましょう。
ポイント4:譲歩案を疑問形で伝える
「相手にもっとこうして欲しい」と思ったときには、
譲歩案という形で相手に伝えるといいでしょう。
このやり方を身に付けておくと、目上の上司に対しても、怒りの感情を上手に伝えられるようになります。
では、例題を見ていきましょう。
上司が、無茶な仕事の振り方をしてきました。
「〇〇さん、お昼までに、△△と□□と××の仕事を仕上げてくれないか。よろしく頼むよ!」
こんなときには、こんな風に譲歩案を伝えていきます。
●この量ですと、お昼までに3つの仕事を仕上げるのは難しいかと思います。
Aさんや、Bさんにも手伝ってもらってもよろしいでしょうか。
●この量ですと、お昼までに3つの仕事を仕上げるのは難しいかと思います。
優先順位を教えていただけますか?
<Point>
●今の自分の置かれている状況を最初に伝えるのが、ポイントです。
例題では、「お昼までに3つの仕事を仕上げるのは難しい」といった状況を伝えています。
●譲歩案を伝えるときには、疑問形にしましょう。
判断を相手に委ねることで、相手を尊重していることになります。
まとめ
以上、怒りの上手な伝え方の4つのポイントを紹介しました。
①相手の人格ではなく、とった行動に注目する
②理由を添える
③怒りは、言葉のキャッチボールで伝える
④譲歩案を疑問形で伝える
伝え方のコツさえ掴んでしまえば、怒りの感情を無理に我慢する必要はありません。
怒りの感情を我慢しすぎると、身体を壊したり、ストレスが溜まります。
自分の感情に蓋をせずに、
●上手に吐き出す
●相手を傷つけない言い方で、怒りの感情を上手に表現していく
ことが大切です。
今日紹介した怒りの伝え方を、どれか一つでも実践していただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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