怒りの感情の上手な伝え方

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今月のブログテーマは、『アンガーマネジメント』です。

今日は、「怒りの感情の上手な伝え方」について紹介します。

 

ストレスが溜まっている人

言いたいことが言えずに悩んでいる人

怒ると、ついカッとなってしまう人

の一助になれば幸いです。

 

あなたの怒りの感情との向き合い方は、どのタイプ?

皆さんは怒りの感情を抱いたとき、

相手に伝えますか?

それとも言わずに我慢しますか?

 

怒りの感情との向き合い方は、主に6タイプに分かれます。

 

皆さんがどのタイプに当てはまるのか?

6タイプの内、どのタイプが理想なのか?

という視点で、6タイプの特徴を読み進めていっていただけると幸いです。

 

タイプ1怒りを「誰か」や「何か」のせいにする

 

怒りの矛先を「相手」や「環境」のせいにします。

自己反省をせずに、責任転嫁をする傾向があります。

 

<このタイプの口癖>

あの人のせいでこうなったんだ!

私が就職できないのは、不景気のせいだ!

 

 

タイプ2:「嫌われたらどうしよう」と心配しすぎる

 

「自分がどう思うか」より「相手がどう思うか」を優先するため、

言葉を慎重に選びながら話をする傾向があります。

 

その為、受け手によっては、

「で、結論は何なんだ?」「話が回りくどい!」と思われてしまう場合があります。

 

<このタイプの口癖>

本当はAがいいけど…、あなたがBだと思うならBで…。

 

 

タイプ3:八方美人(全ての人に好かれたい)

怒りの感情があっても、本音を言わず、誰に対しても良い人を演じます。

このタイプは、「嫌われたくない」という思いから、「Yesマン」になる傾向があります。

 

<このタイプの口癖>

〇〇さんのおっしゃる通りです。

〇〇さんの仰せの通りに致します。

 

 

タイプ4:怒りを溜め込みすぎる

 

怒りを溜め込み込みすぎて、ある日突然、感情を爆発させたり、メンタル不調を起こします。

このタイプは、周囲から「キレると怖い」と思われています。

 

<このタイプの口癖>

もう我慢の限界だ!

私の気持ちも知らないで!

 

 

タイプ5:言いたいことを何でも言ってしまう攻撃型

 

「相手がどう思うか」よりも、「自分がいいたいこと」を優先します。

その為、相手の人格を否定したり、言わなくてもいいことまで言い過ぎて、

相手を傷つけることがあります。

 

<このタイプの口癖>

〇〇さんって、こういうところが××ですよね!

だいたいあなたはいつも、××だからいけないのよ!

 

 

タイプ6:感情的にならずに、相手のとった行動を指摘する

 

感情的にならずに、相手のとった行動に対して、指摘と提案ができます。

相手の話に耳を傾ける柔軟性を持っているので、相手も指摘や提案を受け入れやすいといった傾向があります。

 

<このタイプの口癖>

~の理由から、今後は〇〇するようにお願いします。

いつもの〇〇さんらしくないと感じたのですが、何かあったのですか?

 

 

以上、怒りの向き合い方の6タイプを紹介しました。

 

このなかで、怒りと最も上手な付き合い方をしているのは、「タイプ6」です。

 

怒りの感情を我慢することなく、

相手を尊重した上で、怒りの感情を伝えることができています。

 

 

皆さんは、どのタイプでしたか?

 

タイプ2・3・4に該当した方は、

「怒る」ことに対して、下記のようなイメージを持っていませんか?

 

怒ることは、悪いことだ

怒るのは、大人げない

怒るのは、恥ずかしいことだ

怒ったら嫌われそう

 

つまり、タイプ2・3・4に該当した方は、

怒る=悪いこと」と捉えているため、怒りを我慢してしまう傾向にあります。

 

 

では、なぜ人は「怒る=悪いこと」と捉えてしまうのか、その理由は2つあります。

 

「怒る=悪いこと」と、教育されてきた人が多いから。

 

「怒る」という行為には、怒っても、怒らなくても“後悔”がつきまとうから。

 

【怒った後】

「なんで自分はあんなことで、怒ってしまったんだろう…。

あんな言い方をしなければよかった…。」という後悔。

 

【怒りを我慢した後】

「なんであんなことをされたのに、自分は怒らなかったんだろう…」という後悔。

 

アンガーマネジメントでは、「怒りという感情に対して、“後悔”しない」ということを大切にしています。

 

皆さんが、これから先、怒りの感情に対して”後悔”しないためには、

下記2つのポイントを身に付ける必要があります。

 

「怒っても構わない」という考え方を持つ

怒る時には、相手を傷つけない「上手な伝え方」をする

 

では、相手を傷つけない「怒りの上手な伝え方」をするには、どうしたらいいのか。

一緒に考えていきましょう。

 

怒りの上手な伝え方 4つのポイント

ポイント1:相手の人格ではなく、とった行動に注目する

 

では例題をみていきましょう。

次の内、相手のとった“行動”に注目しているのはどちらですか。

 

【A】作ってもらった資料にいくつか誤字があったよ。

必ず提出をする前には、間違いがないか確認をして欲しいんだ。

よろしく頼むよ。

 

【B】君が作る資料は、誤字だらけで使い物にならないよ!まったく!!

社会人何年目だっけ?君は、一人前に資料も作れないのかね。

 

 

 

 

答えは、【A】です。

【A】は、相手のとった行動に注目しながら、

「今後はこうして欲しい」といった提案を述べています。

 

一方【B】は、仕事のミスだけではなく、人格まで否定しています。

ただ頭ごなしに怒るだけで、今後の改善点について触れていません。

これでは、言われた相手は「自分はどうせ駄目だ…」と感じ、

自信を無くしたり、仕事の意欲が低下してしまいます。

 

<Point>

相手を怒る時には、人格を否定するのではなく、

「今後どうして欲しいか」を冷静に伝えることが大切です。

 

 

ポイント2:理由を添える

「相手にもっとこうして欲しい」と伝えるときには、必ず理由を添えるようにしましょう。

理由を添えるだけで、相手は「強制されている」といった感覚を感じにくくなります。

 

<悪い例>

会議室を使い終わったら、整理整頓しておくように!

 

<良い例>

次に使う人が気持ちよく使えるように、会議が終わったら整理整頓をしてください。

会議室はお客様も利用します。会議室が汚いと、会社の印象が悪くなります。

一緒に徹底していきましょう。

 

 

ポイント3:怒りは、言葉のキャッチボールで伝える

 

怒りを伝えるときには、一方的に話すのではなく、

質問をしながら、相手の置かれている状況や考えなどにも、耳を傾けるようにしましょう。

 

こんな風に質問をしていきます。

 

 

上司:資料を作ってくれてありがとう。

最後に読み返して、誤字がないか確認をした?

 

部下:実は忙しくて…、間違いがないか確認せずに提出してしまいました。

 

上司:そうか、忙しかったんだね。

忙しくても一つひとつの仕事を疎かにしてはいけないよ。

今後は間違いがないか、確認してから私に提出をしてください。

 

部下:申し訳ありませんでした。以後気を付けます。

 

<Point>

まず、相手を「承認する言葉・労いの言葉」をかけるのがポイントです。

例題では、「資料を作ってくれてありがとう」といった言葉をかける所から始まっています。

 

相手が、言った言葉に対して、反復するようにしましょう。

例題では、「忙しかったんだね」という言葉を反復しています。

言葉を反復されると、相手は自分の話を真剣に聴いてもらえたと感じます。

 

怒りを伝えるときには、短く端的に!

いくら言葉のキャッチボールが大事といっても、何回も質問すると詰問や説教になってしまいます。質問は、1~2個に留めるようにしましょう。

 

 

ポイント4:譲歩案を疑問形で伝える

 

「相手にもっとこうして欲しい」と思ったときには、

譲歩案という形で相手に伝えるといいでしょう。

 

このやり方を身に付けておくと、目上の上司に対しても、怒りの感情を上手に伝えられるようになります。

 

では、例題を見ていきましょう。

 

上司が、無茶な仕事の振り方をしてきました。

「〇〇さん、お昼までに、△△と□□と××の仕事を仕上げてくれないか。よろしく頼むよ!」

 

こんなときには、こんな風に譲歩案を伝えていきます。

 

この量ですと、お昼までに3つの仕事を仕上げるのは難しいかと思います。

Aさんや、Bさんにも手伝ってもらってもよろしいでしょうか。

 

この量ですと、お昼までに3つの仕事を仕上げるのは難しいかと思います。

優先順位を教えていただけますか?

 

<Point>

今の自分の置かれている状況を最初に伝えるのが、ポイントです。

例題では、「お昼までに3つの仕事を仕上げるのは難しい」といった状況を伝えています。

 

譲歩案を伝えるときには、疑問形にしましょう。

判断を相手に委ねることで、相手を尊重していることになります。

 

 

まとめ

以上、怒りの上手な伝え方の4つのポイントを紹介しました。

 

相手の人格ではなく、とった行動に注目する

理由を添える

怒りは、言葉のキャッチボールで伝える

譲歩案を疑問形で伝える

 

 

伝え方のコツさえ掴んでしまえば、怒りの感情を無理に我慢する必要はありません。

 

怒りの感情を我慢しすぎると、身体を壊したり、ストレスが溜まります。

 

自分の感情に蓋をせずに、

上手に吐き出す

相手を傷つけない言い方で、怒りの感情を上手に表現していく

ことが大切です。

 

今日紹介した怒りの伝え方を、どれか一つでも実践していただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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