電話応対で避けたい言葉遣い9選

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今日は、「電話応対で避けたい言葉遣い9選」を紹介します。

 

電話での正しい言葉遣いを身につけたい

相手に好感を持たれる電話応対がしたい

と思っている方の一助になれば幸いです。

 

【電話応対クイズ】

皆さんに質問です。

 

下記のやりとりを読んで、間違いだと思うところを挙げてください。

(複数回答可)

 

一応、明日には商品のほうをお届けできる感じですが、よろしかったでしょうか。

お届け時間のご要望があれば、このお電話で承りますが‥‥。

 

 

 

 

間違い箇所は、いくつありましたか。

では、4つの視点から、間違い箇所を解説していきます。

 

(1)あいまいな表現

冒頭に、「一応」といったあいまいな表現をしています。

 

これでは、

お客様を不安にさせたり

業務にきちんと打ち込んでいない

という印象を与えてしまいます。

 

「一応」ではなく、

「明日には、“確かに”商品をお届けできます」とはっきりと言い切るようにしましょう。

 

電話でのあいまいな表現には、下記があります。

使わないようにしましょう。

 

【あいまいな表現】

・もしかしたら

・ひょっとしたら

・だいたい

・~かもしれません

・~と思います

・~のはずです

・おそらく

・多分

・一応

・朝いち

・今日中

・週末

 

 

【ワンポイント情報】

数字」を使うとあいまいな表現を回避できます。

 

例えば、「田中は、おそらく夕方には、戻るかと思います」と

電話口で言われたら、皆さんだったらどう思いますか。

 

夕方って一体何時?

本当に田中さん戻ってくるの?

と疑問に感じたのではないでしょうか。

 

では、こう言われたらどうでしょう。

田中は、16時頃に戻る予定です

 

疑問点がなく、すんなりと情報を受け止めることができますよね。

 

あいまいな表現をしてしまうという人は、「数字」を入れることを意識しましょう。

 

(2)耳障りな言葉

間違い箇所の2つ目は、「耳障りな言葉」の使用です。

 

「商品のほうをお届けできる感じです」という表現には、

~のほう

~という感じ

といった本来いれる必要のない言葉が入っています。

 

これでは、聴き手に不快な印象を与えてしまいます。

 

不要な言葉を除いて、下記のようにすっきり言い切るようにしましょう。

「商品をお届けできます」

 

 

耳障りな言葉には、それ以外にも下記があります。

使わないようにしましょう。

 

【耳障りな言葉】

×レポートの形で提出いたします → 〇レポートで提出いたします

 

×~円からお預かりします → 〇~円お預かりします

 

(3)不適切な過去形の表現

間違い箇所の3つ目は、

よろしかったでしょうか」と不適切な過去形の表現をしている点です。

 

「よろしかったでしょうか」とは、

事前に聞いたことを確認するときに使います。

 

今回の問題文では、

「明日には商品が届くが、それでもいいか」と初めて確認をしています。

 

よって、「よろしいでしょうか」と尋ねるのが正解です。

 

 

初めて確認をするときには、「よろしいでしょうか」

再度確認をするときには、「よろしかったでしょうか(過去形)」

この2つの違いを押さえておくようにしましょう。

 

(4)最後まで言い切らない

間違い箇所の4つ目は、「最後まで言い切らない」点です。

 

「ご要望があれば、このお電話で承りますが・・・」という表現は、

丁寧さに欠ける

はっきりしない印象

を相手に与えてしまいます。

 

「ご要望があれば、このお電話で承ります。いかがなさいますか。」と

最後まで言い切るようにしましょう。

 

以上、問題文を用いて、電話応対での不適切な表現を4つ紹介しました。

では、それ以外の「電話応対で避けるべき言葉遣い」を見ていきましょう。

 

(5)同じ相槌を繰り返す

同じ相槌を繰り返すと、

「ちゃんと聞いてくれているのか」と相手が不安になります。

 

身振り、手ぶりや表情を使って相手に伝えられないぶん、

電話では、より一層相槌のバリエーションを増やすようにしましょう。

 

【相槌の一例】

受容(相手の話を聞くとき)

・はい

・ええ

・さようでございますか

 

同意(相手の話に同意・共感するとき)

・ごもっともです

・おっしゃる通りです

・その通りです

・私もそう思います

 

驚き(相手の話に驚くとき)

・それは驚きました

・それはすごいですね

・そんなことがあったのですか

 

確認(相手の話を確認・要約するとき)

・それは~ということですね

・~ということでよろしいでしょうか

 

展開話を膨らませるとき)

・それからどうなったんですか

・他に何かございますか

 

転換(話を変えるとき)

・ところで

 

感謝感謝の気持ちを伝えるとき)

・ありがとうございます

・恐れ入ります

 

喜び(相手の嬉しさに共感するとき)

・それは何よりでございます

 

同情(相手の悲しみに共感するとき)

・それは大変でいらっしゃいますね

 

 

【ワンポイント情報】

相槌には、会話の流れを調整するという側面もあります。

相槌のボキャブラリーを増やして、スムーズに会話を展開していけるようになりましょう。

 

(6)言い方がキツイ

「恐れ入りますが、夕方5時にもう一度お電話をください!」

と言われたら、皆さんだったらどう感じますか。

 

上から目線で、少し感じが悪い

愛想がない

少し偉そう

等の印象を受けたのではないでしょうか。

 

では、なぜそう感じてしまうのか。

それは、「お電話をください」という命令形の表現になっているからです。

 

では、命令形ではなく「依頼形」の言い方をしたらどうでしょう。

恐れ入りますが、夕方5時にもう一度お電話をいただけますでしょうか。」

丁寧な印象を受けますよね。

 

相手にキツイ印象を与えないためには、

クッション言葉+依頼形」を使うことが大切です。

 

クッション言葉には、

恐れ入りますが

お手数ですが

申し訳ございませんが

差し支えなければ

などがあります。

 

依頼形とは、

~していただけますでしょうか」と、相手に判断を委ねる言い方のことを指します。

 

【ワンポイント情報】

クッション言葉として、「すみません」を使うのは好ましくありません。

 

ビジネス上で謝罪をするときには、「すみません」ではなく、

「申し訳ございません」を使います。

クッション言葉でも同様です。

 

(7)代案を伝えない

皆さんに質問です。

次の内、印象がいいのはどちらですか。

 

<クイズ1>

【A】田中は、ただいま他の電話に出ております。

【B】田中は、ただいま他の電話に出ております。終わり次第、こちらからお電話を差し上げましょうか。

 

<クイズ2>

【A】申し訳ございませんが、3日のチケットは既に完売しております。

【B】申し訳ございませんが、3日のチケットは既に完売しております。7日の座席でしたら空いておりますが、いかがいたしますか。

 

 

 

 

 

答えは、クイズ1・2ともに、

【B】の方が、印象が良いです。

 

では、【A】とどこが違うのでしょうか。

それは、代案まで伝えているかどうかの差にあります。

 

相手の要望にお応えできないときには、

それに代わる提案をするようにしましょう。

 

そうすれば、お客様に丁寧な印象を与えることができます。

 

(8)聞き間違えやすい言葉

滑舌良く話していても、

発音が似ている言葉

同音異義語(発音が同じで、意味の異なる言葉)

などは、聞き間違えが起こりやすいものです。

 

聞き間違えを防ぐために、こんな工夫をしてみましょう。

 

【発音が似ている言葉】

 

「1」と「7」

<対策>

・午後1時→13時

・7月(しちがつ)→なながつ

などに言い換える

 

「4日」と「8日」

<対策>

間違いを防ぐために、曜日まで言う

 

「日比谷」と「渋谷」

<対策>

ゆっくり、はっきり言う

 

 

【同音異義語の一例】

(発音が同じで、意味の異なる言葉)

「保険」と「保健」

「終了」と「修了」

「市立」と「私立」

「操業」と「創業」

<対策>

漢字まで伝える

 

 

<プラス情報>

「退社」という言葉には、

会社から帰る

会社を辞める

という両方の意味があります。

 

そのため、「〇〇は、退社いたしました」と帰宅した旨を伝えただけなのに、

「えっ、〇〇さんは会社を辞めちゃったの!!」と、

相手に誤解されてしまうケースがあります。

 

これを防ぐために、下記のような言い方をしましょう。

 

会社から帰った旨を伝えるとき

「〇〇は、本日はすでに退社いたしました」

 

会社を辞めた旨を伝えるとき

「〇〇は、~日をもちまして退社いたしました。」

 

(9)人によってイメージする時間が異なる言葉

皆さんに質問です。

こんな風に言われたら、皆さんだったら、何分後にまた連絡があると思いますか。

 

「只今お調べいたしますので、少々お時間を頂いてもよろしいでしょうか。

分かり次第、こちらからかけ直します。」

 

 

人によって、

3分後

分後

10分後

など、様々な受け取り方をしたのではないでしょうか。

 

このように「少々」や「しばらく」といった言葉は、

人によってイメージする時間が異なるため、使うのはやめましょう。

 

場合によっては、

待たされた

まだ、連絡がこない

といったクレームに発展してしまう恐れがあります。

 

それを防ぐために、

10分程お時間をいただけますでしょうか」

10分後にまたかけ直します」

など、具体的に時間を伝えるようにしましょう。

 

まとめ

以上、今日は「電話応対で避けたい言葉遣い9選」を紹介しました。

 

電話応対は、適切な敬語や、その時々に応じた言い回しが求められます。

 

「電話応対が難しい」と感じている人も、ちょっとしたコツを身に付ければ、

相手に好印象を与えることができます。

 

ぜひ、今日紹介した内容のうち、どれか一つでも実践していただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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