部下のやる気を高める4つの方法

(本ページは、プロモーションが含まれています)

 

「部下が、最近元気がない」「仕事を受け身でこなしている」など、部下のモチベーションに関して、悩みを抱えていませんか?

今日は、お金をかけずに誰でも実践できる『部下のやる気を高める方法』を4つ紹介します。

 

1.モチベーションを下げている要因を取り除く

皆さんにまず考えていただきたいことがあります。

 

あなたの部下は、最初からやる気がなかったですか?

 

入社当時や、いまの部署に異動してきた際の、あなたの部下の様子を思い浮かべてみてください。きっと「心新たにがんばろう」としている部下の様子が、目に浮かんだのではないのでしょうか。

 

ではなぜ、最初はやる気があった部下が、やる気を無くしてしまったのでしょうか。

 

それは・・・・・

 

 

部下のやる気を下げる要因が、職場に存在しているからです。

 

 

部下のやる気を高めようとする時に、どうしても我々は、「与える事」ばかりを考えてしまいます。しかし、部下のやる気を下げている根本の原因を追求し、それを改善しない限り、新しい施策を試みても意味がありません。

 

まずは、部下のモチベーションを下げている要因を取り除くことから始めましょう!

 

部下のモチベーションを下げている要因としては、下記の4つが考えられます。

 

①長時間労働

長時間労働は、部下の「気力」と「体力」を奪います。どんだけやる気がある部下でも、連日の残業続き、ハードワークでは、気持ちを前向きに保つことはできません。

 

この1ヶ月間に、帰り際に、部下に急ぎの仕事を1回でも頼んでしまったという人は、直ちに仕事の頼み方を改善するようにしましょう。急ぎの仕事は週の初めに、最低でもその日の朝に頼むことを習慣化しましょう。

部下の長時間労働は、上司の仕事の頼み方を改善するだけでも、減らすことができます。

 

 ②職場の人間関係

職場の人間関係の問題には、大きく分けて3つが挙げられます

 

1つは、「職場の人間関係が希薄である」こと。

身近に気軽に相談したり、付き合ったりできる仲間がいない場合は、孤立感を感じてしまいます。この場合、職場のコミュニケーションが不足しており、どこか個人プレーで、互いに助けあったり励ましあったりする風土がないため、職場全体に淡々とした雰囲気が漂っています。

 

「和気あいあいと円滑に仕事を進めていきたい」と考えている部下にとっては、上記のような職場の人間関係が、不満要因になっている恐れがあります。

 

たまには、職場のメンバーを誘ってランチに行く、お互いの業務内容を把握し合う、ミーティングで情報交換を行うなど、コミュニケーションを図る機会を増やすように心掛けることが大切です。

 

 

2つ目は、「濃密すぎる職場の人間関係」です。

いわゆる職場全体が「仲良しグループ」になってしまっているケースです。昼食をとるときも、帰るときも職場の仲間と一緒。「職場の仲間と仲良くなりたい」と考えている人にはいいですが、「仕事とプライベートを分けたい」・「一人の時間も大切にしたい」と考えている人にとっては、息が詰まってしまいます。

 

部署内があまりにも仲良しグループになっている場合は、他部署の仲間やお取引先との交流など、外に目をむけさせるようにすることが大切です。

 

 

3つ目は、「職場内のいじめ・嫌がらせ」です。

職場内のいじめ・嫌がらせを見て見ぬ振りをする事も、いじめに加担している事になります。そのうち無くなるだろうではなく、上司であるあなたが、毅然とした態度で向き合うことが大切です。

 

 

③細かすぎる過剰な管理

部下の仕事に細かく口出しをし過ぎると、部下は自発的に考え・行動することを辞めてしまいます。最悪の場合、「言われた事だけをやればいい」と考えるようになってしまいます。

 

受け身の部下を生まない為にも、『仕事の線引き』をすることが大切です。「ここまでは自分の判断で行う仕事、ここから先は上司に相談しなさい」といった具合に、基準を明確にしておくと、部下は伸び伸びと仕事に取り組めるようになります。

 

 ④不公平な人事評価

人事評価で部下のモチベーションを下げる要因は、「納得感」がないことです。

特に、評価を上げる時よりも、「下げる」時の方が、注意が必要です。機械的に終わらせるのではなく、「何が出来ていて、何を期待するからこそ、この評価だったのか」を対面でしっかりと伝えるようにしましょう。また、他人と自分を比較するのではなく、「過去の自分」と「今の自分」を比較できるようにすることも大切です。

 

 

ここでは、部下のモチベーションを下げる主な要因を4つ(「①長時間労働」「②職場の人間関係」「③細かすぎる過剰な管理」「④不公平な人事評価」)を紹介しました。

 

その人が大切にしている価値観・仕事観によっても、モチベーションを下げている要因は、一人ひとり異なります。部下の性格や日頃の行動をよく観察した上で、判断して頂くと共に、一つの目安にして頂けると幸いです。

 

 

では、これからは部下のモチベーションを上げる為に、「新たに追加する施策」について紹介していきます。

2.コンタクト回数を増やす

突然ですが、あなたは部下と1日にどれくらいコンタクトをとっていますか?

 

部下とのコンタクト回数を数えるときには、下記を参考にしてください。

 

・朝、きちんと部下の顔を見て挨拶をした1回

・部下とミーティングをした1回

・昼ご飯を一緒に食べに行った1回

・部下の報告を聞いた1回

・遅くまで残業をしている部下に、「遅くまでお疲れ様」と声をかけた1回

・風邪気味の部下に、「体調はどう?」と声をかけた1回

・頼んだ仕事を快くやってくれた部下に、「いつもありがとう」と声をかけた1回

・帰る時に、部下の顔を見て挨拶をした1回

etc・・・・

 

部下によって、接する回数や頻度にばらつきはありませんか?

 

皆さんも学生時代や部下だったときに、「気にかけてくれる先生や上司の前では、自然とやる気が出て、頑張ってしまった」という経験はありませんか。

 

人は、相手に気にかけて貰うことで、「自分は大切にされている・期待されている」というプラスの感情を抱きます。

しかし、上司からのコンタクト回数が少ないと、「自分には関心が無いんだ」「頑張っても、どうせ見てもらえない・評価してもらえないんだ」といったネガティブな感情を抱きます。

 

部下とのコンタクト回数が、部下のモチベーションの質や量に比例します。

 

部下とコンタクトが取れていない、部下によって接する頻度にばらつきがあると思った方は、部下とのコンタクト回数を増やすようにしてみてください。

時間はかかるかもしれませんが、徐々に部下の目にやる気がみなぎってくるはずです。

 

3.傾聴で信頼を築く

突然ですが、部下とコミュニケーションを取る際、下記のような態度をとっていませんか?

 

・部下の話を、パソコンなどの作業をしながら聞いている

・部下に話をさせず、自分が多く話している

・部下の提案や問題提起に対して、「そんなことはいいから」と一蹴し、自分の指示を優先している

・部下の仕事の状況や仕事量、忙しさを確かめずに、次から次へと部下に指示を出している

・部下が話しているときに、「で、結論は?」と言って、途中で話を遮ることがある

 

 

一つでも該当してしまった人は、部下の話をしっかりと聴けていない可能性があります。

 

あなただったら、「親身になって自分の話を聴いてくれる相手」と「そうでない相手」だったら、どちらに対して親しみや好感を抱きますか?

 

答えは、もちろん前者ですよね。

 

話を聴いてもらえないと、「どうせ話しても無駄だ・意味がない」と感じ、モチベーションが下がるだけでなく、最悪の場合、上司への報・連・相を怠るようになってしまう恐れがあります。

 

部下のやる気をさげないためにも、部下の話を聴く時は、傾聴のポイントの「あいうえお」を実践するようにしてみてください。

 

<傾聴のポイント>

】相手の目を見て

】いい姿勢で

】うなずきながら

】笑顔で

】終わりまで聴く

 

〝傾聴"で、部下との「信頼関係」や「やる気」を高めることができます。

 

これを心に留め、日々部下と接していって頂けると幸いです。

 

4.ほめる

突然ですが、部下のやる気を高めるには、「ほめる」と「叱る」のバランスはどれくらいが、最適だと思いますか?

 

【A】ほめる:叱る=5:5

【B】ほめる:叱る=8:2

 

 

 

 

答えは、【B】です。

叱られた時の感情は、ほめられた時よりも3倍の感情を残します。ほめられた感情を多くする為に、Bが正解です。

 

ほめるときのポイントは4つあります。

 

一つ目は、「具体的にほめる」です。

「良かったよ」など抽象的な内容だと、部下は自分の何が良かったのかが分かりません。例えば、「顧客の声を反映した提案ができていて良かったよ」など、どこが良かったのか具体的に褒めましょう。

 

褒めたいけどどうやってほめたらいいか分からない、どうしても漠然と褒めてしまうという人は、

「~できていて良かった」「~できるなんてすごい」といった具合に、「良かった」・「すごい」の前に、言葉を添えることを習慣にしてみてください。

 

それを意識するだけでも、具体的にほめられるようになります。

 

 

2つ目は、「相手の成長に応じて、ほめる内容を変える」です。

最初のうちは、些細なことでも、とにかくほめます。仕事に慣れてきたら、「仕事の成果」をほめるようにしましょう。仕事で成果を発揮するようになってきたら、「人間性」をほめるようにします。

 

仕事の内容だけではなく、上司から人格や人柄まで評価されたと思うと、部下は嬉しいものです。ぜひ部下の成長に合わせて、その人にしかない良さ・持ち味といった所をほめてあげるようにしてください。

 

 

3つ目は、「相手が日頃から努力している所をほめる」です。

部下が日頃意識して「頑張っている事」・「努力している事」をほめましょう。上司が、自分の頑張りに気づいてくれていると思えば、部下にとっては大きな励みになるし、俄然やる気がでるはずです。

部下の頑張っている所は何か、日頃から目を光らせ、そこをしっかりとほめてあげられるようになりましょう。

 

 

4つ目は、「部下の自信が持てない点やコンプレックスをほめる」です。

短所も見方を変えれば、長所になることがあります。

例えば、慎重すぎて物事をすぐに実行に移せない部下がいたとします。そんな時は、「計画をしっかりと練るから、○○さんの場合は実行してからのミスやイレギュラーがほとんど無いね」など言って、自信をつけさせてあげることが大切です。

ほめることによって、部下の短所やコンプレックスまでをも、自信や強みに変えることができます。

 

まとめ

以上、部下のやる気を高める方法を4つ紹介しました。

 

  • モチベーションを下げている要因を取り除く
  • コンタクト回数を増やす
  • 傾聴で、信頼を築く
  • ほめる

 

 

部下のモチベーションを高めるには、正直言って時間がかかります。

今日お伝えした内容を1日・2日実践したから、すぐに部下のやる気が上がるかといったら、それは難しいでしょう。

 

日々継続することが大切です。

 

今日お伝えした内容は、お金をかけずに今からでも実践できる内容ばかりです。

今日紹介した内容のうち、どれか一つでも実践して頂けると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

■『モチベーション』に関する他の記事はこちら

モチベーションの原動力

モチベーションを高く保つ3つの方法

部下のやる気を下げない叱り方

 

■最近のよく読まれている記事はこちら

『ポジティブ・セルフトーク』でストレスを感じない自分になる方法

 

部下が、「自発的に報・連・相をするようになる」5つの方法

DiSC理論に基づいた部下のタイプ別指導法

誰でも簡単にできる、褒める以外の「承認テクニック」5つ

誰も教えてくれない、コーチングにおける「質問テクニック」7つ

 

■研修に関するお問い合わせ

先取り型研修事務所へのご質問・お問い合わせは、こちら

 

研修サービス

①1.5時間からの「短時間集中」集合研修

②集合研修受け放題プラン

③研修テキストの作成

④研修体系の構築支援

に関する詳細は、こちら

 

研修テーマに関しては、こちら

 

■Facebookはこちら

いいね!」をクリックして、『職場ですぐに実践できるビジネステクニック』の最新情報を手に入れよう☆

先取り型研修事務所のFacebookはこちら

カテゴリー: すぐに実践できるビジネステクニック, ブログ
  • video
  • blog